盛り場放浪記

花街を歩くことが楽しみな会社員による、酒とアートをめぐる冒険奇譚。

上海に行こう①出発~ホテル編


縁あって1月に訪れた中国・四川省成都の旅が楽しく、思っていたよりも中国はずっと近いことが実感できたので、あちこち行ってみたくなった。

そんな折、上海ビエンナーレ2018が3月10日で終了することを、ノマドプロダクションの橋本さんから聞いた。数人で水戸芸術館に車で向かう道すがらだった。

――上海、確か『美術手帖』でも特集されていたな。

翌日、トリップアドバイザーの牧野さんと恵比寿ガーデンプレイスでランチしていたら、上海がヤバイという話になった。公立私立問わず、雨後の筍のように美術館がオープンし、街じゅうで現代アートが芽生えていると。牧野さんのインスタグラムでも、上海で見たという現代アート作品の写真が踊っていた。

これはもう、行くしかない。即エクスペディアでフライトとホテルを検索した。ついでに友人も誘って2人で行くことにした。

シーズン・オフだからか、羽田空港ー上海浦東空港は、LCC便とJALの往復航空券代が数千円しか変わらなかったので、JALで予約した。燃油サーチャージ込みで52,640円。

ホテルは、上海ナビを参考にしながら、アクセスに便利な都市部であること・3泊4日で1人15,000円以内という条件下で、ジン ジャン パシフィック ホテル上海 (上海金門大酒店)を予約した。スーペリア ツインルーム28,373円という価格も魅力的だが、何よりも、人民広場に隣接していて、上海博物館や上海現代美術館に歩いて行けるという立地が決定打だった。

目的は、上海ビエンナーレをはじめとした現代アート・美術館の動向リサーチと、上海万博の跡地の現状リサーチと、蟹。ディズニーランド?1週間くらい旅程があるなら行ってもいいけど。

そんな訳で、いざ上海。

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出発便が1時間遅れたのでJALから貰った飲食バウチャーを使う。「八丁味處串の坊」で昼からビールといきましょう。

飛行機内では酒を飲みながら「アリー/スター誕生」と「人魚の眠る家」を観た。2時間半しかフライト時間がないので駆け足。どちらも好みではなかった。横の席の友人は「ボヘミアン・ラプソディ」を観て号泣していた。

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空港からタクシーでホテルへ。人民広場の交差点の灯りが眩しい。

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ジンジャンパシフィックホテルはオールド上海情緒たっぷり。

ホテルで荷卸しして21時すぎ。お腹も空いたので、サザンオールスターズの「HOTEL PACIFIC」を口ずさみながら夜の街に繰り出した。

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南京路歩行街はショッピングセンターや飲食店、ホテルが立ち並び、昼夜通して活気がある。

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大衆居酒屋「九州揚」は、アサヒ生ビール20元、枝豆12元、冷奴8元と健闘している。

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食堂のような飲食店で夕食。英語が通じず、オーダーに苦労することに気づいた。

適当に頼んだ夕食は、2種類の小籠包がびっくりするほど美味。豚肉の小籠包は、沸騰しているんじゃないかと思うほど熱い肉汁が詰まっていて、食べるのに命がけ。友人はさっそく火傷を負った。右上の蟹の小籠包は完成度が高く、濃厚な味わいでビールが進む。干し豆腐の和え物は量が多く、御徒町の行きつけ「羊香味坊」に近い味。アサリと白菜の蒸し物も、シンプルな調理に見えて味わい深く、中華料理おそるべし。

夕食後は軽く散歩して、コンビニでビールを買ってホテルで飲んだ。明日からの工程を練らねばならぬ。