盛り場放浪記

花街を歩くことが楽しみな会社員による、酒とアートをめぐる冒険奇譚。

六本木ヒルズで蕎麦を食って自然教育園に行く

天気のよい日曜の朝、会社に行く子にはいいことがあります。フジの髙島さんがランチに連れ出してくれました。六本木ヒルズのけやき坂沿いにある「蕎麦前 山都」。もとは上原のお店。

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どんだけ徳を積んだら、花見シーズンのグランドハイアット東京に泊まれるのだろうか。

 

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元とらやのスペース。見るからにオサレ。ガラス張りの蕎麦屋初めて・・。

ふだん下町の旧い蕎麦屋に行き慣れているせいか、ガラス張りの明るい空間の蕎麦屋に違和感バリバリ。暗くて視線が気にならない店内だからこそ昼酒が捗るというのに。髙島さんは車ということもあり、「今日は飲みませんよ!」宣言をする。

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野望は5秒で砕かれた。フルーツポンチサワーなるオリジナルドリンク、あったら頼むに決まってる。

サワーはアルコール度数5度くらいでしょ、お酒は20度になってからですよ、これはソフトドリンクです・・とお得意の戯れ言を垂れながらノンアルコールビールと乾杯。カリっと揚がった手羽も、シュワシュワ炭酸でいった方がおいしいでしょ。

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ワーイ山菜天ぷら!蕎麦もツルツルシコシコでおいしく、六本木の割にお値打ち価格。

店内かなりにぎやかで、赤子や若い女性グループが多い蕎麦屋はやっぱり不思議。下町のほこりっぽい薄暗い店内で蕎麦味噌と蕎麦焼酎を啜っている身からするとカルチャーショックと言ってもいい。でも、ま、ここなら若い女性連れて来やすいな。

天気もいいのでちょっとドライブしましょうと目黒へ。人一倍混雑が嫌いな私は、死んでも目黒川へは行かんと言い張り、人気のない方面へ。

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目黒にもこんな素敵な詫び錆びが。

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桜を見納め。子どもたちやファミリーまでハイソな目黒。

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行ったことないというので自然教育園へ。我らが国立科学博物館の付属施設。大都市東京の中心部にあって今なお豊かな自然が残る、都会の中のオアシスともいえる貴重な森林緑地。

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案内看板の味わい深さが好き。営利施設ではないので決して華やかさはない。むしろ地味。

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桜も植わっており、花筏も見られる。

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うっそうとした自然のなかにいると東京にいることを忘れさせる。

自然教育園、めちゃ好きなんだけど観光受けはしないだろうな。研究施設ならではのストイックさがとがりまくっている。「フジで自然教育園の1時間特番組んでくださいよ」と絶対かなわないであろう要望。「弊局の視聴者層と合わないかと・・」と苦しい返答。
がっつりしたハイキングを終えて街に戻った。最後お茶でも、と愛宕グリーンヒルズへ。私の行動パターンでは絶対行かないエリア・店ばかりで面白いなぁ。

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昼間はカフェ営業、お酒も飲める。何の商売しているのか不明な若者が多い。

ひょっとして港区おじさんですか、と疑いたくもなるチョイスである。こういういかにも高級そうな場所に来るとひたすら恐縮する私はパパ活などできるはずがない。下町根性が染みついたおかげで、「へ、へ…全く!いや、しかし港区もなかなか…いえ、実際のところ極めて結構!」とロシア文学の文体を真似た会話しかできなくなる。ああ、赤提灯が恋しい。