盛り場放浪記

花街を歩くことが楽しみな会社員による、酒とアートをめぐる冒険奇譚。

横浜ロック座と、狸小路「豚の味珍」に行く

横浜ロック座4月中公演の最終日駆け込み。鈴香音色さん目当て。香盤は須王愛さん、沢村れいかさん、雨宮衣織さん、鈴香音色さん、南まゆさん。

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桜木町駅から歩いて10分。日の出町駅から歩いて2分。ちょっと猥雑なエリアです。

大阪の東洋ショー以来の鈴香音色さん、肉感的で大好き。扇情的なダンスがよく似合う。私は割と、スレンダーできれい系な方に惹かれる傾向があるのですが、お尻を鍛えている踊り子さんにはノックアウトです。ブルンブルン跳ねる音色さんのお尻に釘付けになり、「ケツ筋鍛えよう・・」そう思いました。

沢村れいかさん、浅草ロック座でよく拝見しており、こないだの「TO」も素敵でした。ご本人は明るくキュートで、握力が強い。握手のときギュッっと力強く握られて、ますます好きになっちゃった。この日のお客さんは南まゆさんファン(まゆんちゅ)が多くて、一体感を感じた。まゆんちゅ、若いお兄さんが多いよね。ポラタイムで踊り子さんがサインペンを忘れちゃって「誰か持ってない~~?」と聞いたとき、男性陣が一斉に鞄を探り、1番乗りの男性がサッとペンを差し出したのは驚いた。なんと5秒で!彼もまゆんちゅらしく、ストリップファンはサインペンを持ち歩くのかな?

2回分鑑賞し、横浜駅へ。狸小路でイッパイやりましょう。

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横浜駅西口モアーズの裏あたり。昭和の香りぷんぷんの横丁。

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モツの名店「味珍(まいちん)」。味珍でまいっちんぐ

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紹介する店に偏りがあるのはお許しください。モツとか内蔵とかが死ぬほど好きなのです。一人飲みならば本店1階の戸を開け、カウンター空いてるかを確かめましょう。たとえ満席でも、女性1人は珍しいのか店内のお客に歓迎され、あれよあれよと1人分の席が用意されます。男性は分からん。

飲み物はビールもありますが、「やかん」(380円)を呑みましょう。その名の通り、やかんに入った焼酎です。大将(小川さん)が、やかんの中に入った宝焼酎(アルコール25度)をストレートでグラスになみなみ注いでくれます。もし、ストレートがキツイ場合は、カウンターに置かれた梅のシロップを注ぐことで甘くできるそうですが試したことはまだありません。

注文の仕方は簡単で、豚の部位をそのまま言えば注文が通ります。「足ください!」と言えば「豚の足」が出てくるし、「しっぽ!」と言えば「豚の尾」が出てくる。ツケダレとして、からしと酢と特製タレを混ぜ合わせ、豚肉に付けて食べるのが良い。初めてのお客さんには大将がレクチャーしてくれる。

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今夜は豚の頭。口に含むとトロトロの脂がジュワリと広がる。ポクポクとした豚の甘みとタレの爽やかさを感じながら焼酎をゴクリ。

この店は1~2杯呑んでサッと立ち去るのが粋。3杯以上は大将からストップがかかる。焼酎ストレートは後から腰にくるからね。

常連さんたちの顔ぶれも様々で、近隣にお勤めの人もいたりそうでなかったり。皆さんとても優しく、女好き。私も横浜に来たら絶対寄る店のひとつ。この日は2ヶ月ぶりくらいの来店で、ちょっと間が空いてしまっていた。呑み始めると、大将が「これ、預かってる」と冷ケースから封筒を取り出して渡してくれた。

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最近カメラを始めたというお客さん(75)が撮影した写真。なぜか店内で流通していた。

最初私の写真だけだったけど、大将が「自分の写真は抜いといたんで・・」と言うので、「欲しい!!」とお願いして付けてくれた。2ヶ月間、冷ケースの中に写真をしまい込んでくれていた大将を思うと感謝しかない。

小川さん、還暦超えて、シブくて素敵なんだよ。私が常連さんたちに絡まれないよう目を光らせてくれていて、「この娘、おれの娘だから、むやみに話かけたり、指一本触れちゃなんねぇよ」と宣言してくれる。やはり男は60過ぎてからが本番だ。

2杯呑んで引き上げ。「次回は豚足かな・・もうすぐハチノス出るかな」早くも次回の来店が楽しみなのでした。