Amazon Prime Videoで無料で観られるおすすめ映画リスト~独断と偏見による32選
全国に緊急事態宣言が出ることになり、ますますステイホーム需要が高まっています。みんな、何してる?元気?
変わらず出社・出動している方(くれぐれもご安全に)、テレワークで自宅勤務・自宅待機している方、長期の休みを取れた方、等々、状況は違うかもしれませんが、多少の気晴らしは必要ですよね。
自宅でできるおすすめの過ごし方のひとつは、映画です!映画は、別の世界に吹っ飛ばしてくれる最高のエンタメです。小説を読むこともおすすめですが、映画の方が比較的受動的に楽しめるので、何もする元気がない時にもベッドの中で時間を過ごせます。
私は有料の映画観放題サービス(Amazon Prime Video)を、タブレット端末(Amazon Kindle Fire)で楽しんでいます。NetflixやHuluなど色々なサービスがあり、スマートフォンに専用アプリを入れて観ることもできます。どのサービスも1か月ほど無料キャンペーンやっているので、気軽にお試ししてはどうでしょうか。タブレット端末は6,000円ほど。余談ですが、私は入院時にタブレット端末あって超助かったので、余裕のある方はご検討ください。なおAmazonの回し者ではないです。
さて本題!Amazon Prime Videoで無料で観られる映画のなかで、おすすめ作品をリストアップしてみました。ステイホームの時間の過ごし方として、参考になれば幸いです。またおすすめ作品があれば、今後も追加していきます。本日時点のリストのため、今後有料化する可能性があるのでご了承ください。
<個人的なおすすめ評価>
★★★:御託はいらない。問答無用で観て!!!
★★:観て損はないから騙されたと思って観て!!
★:好み別れるかもしれないけど出来れば観て!
1.無料の邦画
・ほとんどの映画好きが鑑賞済みだと思っていますが、もし未見の方がいるならば絶対観てほしい。何度観ても発見と感動がある、至高にして孤高の大傑作。仁義なき戦いは人生。
・日本映画を代表する名役者たち(菅原文太、金子信雄、田中邦衛、松方弘樹、渡瀬恒彦など)がギラつく若かりし頃を懐かしめる。みんな色っぽい良い男。
・アマプラには仁義シリーズが結構あるので、制覇を目指そう。1週間あれば観きれます。
「洲崎パラダイス 赤信号」(監督:川島雄三、1956年)★★
・日本映画史に残る傑作のひとつ。私は日本映画は1950年~60年代が黄金期と思っているのですが、なかでもありとあらゆる映画の要素に優れた逸品。演出、役者、美術、音楽、照明・・すべてが完璧。
・今はなき洲崎遊郭(東京都江東区)でロケをしており、買春防止法施工直前の資料としても貴重な映像。新珠三千代(顔がタイプで一番好きな女優)の代表作にして、川島雄三(大好きな映画監督)の代表作。
・東映が最も輝いていた時代、そしてやくざ映画が大衆娯楽だった時代の名シリーズ。ストーリーや演出が分かりやすく、やくざ映画入門編にぴったり。カッコイイ女が観たい人に!
・藤純子(色気と美貌がバケモン)の代表作。「日本任客伝シリーズ」もアマプラ無料でおすすめです。
・「仁義なき戦い」がやくざ映画の雄としたら「極道の妻たち」は雌。とは言え男性目線&ご都合主義の脚本なので、シーンによっては片目をつぶって観る必要も。
・岩下志麻(姐さん演じさせたら日本一)の代表作。かたせ梨乃の美乳も楽しめる。
「百円の恋」(監督:武正晴、2014年)★★
・一気に毛色が変わりますが、最近の映画ではお気に入り。割とメジャーだけど観ていない人も一定数いそう。
・まさに「女版ロッキー」!ニート女性が恋に落ち、色々あってボクシングを始めて試合出場を目指す・・というストーリー。現代女優では安藤サクラが一番好きなんですが、この映画を観て「安藤サクラの時代がやってきた」と確信した作品。爽快にして痛快。
・ハードボイルドな探偵モノ。何回観たか分からないほど好き。スッキリ爽快系ではなく、人生の苦みを感じる大人向けな味わい。
・オープニングの出来の良さが素晴らしいし、上野広小路で「ここは俺の街・・」とよく真似してます。ススキノで呑みたくなるし、サウナ行ってジンギスカン食べたくなる映画。
・原作は、東直己(抱かれたい)の推理小説シリーズ「ススキノ探偵シリーズ」。小説も全部おすすめです。
「シン・ゴジラ」(監督:庵野秀明・樋口真嗣、2016年)★★
・大ヒットしたので名前くらいはご存知ですよね。観ましたか?シンプルに面白いですよ!いわゆる王道の怪獣映画からは外れますが、霞が関の群像劇が妙に愉快です。
・総監督・脚本は「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明。エヴァもそうですが、庵野さんは大衆の心をつかむエンタメを作る天才。
・こちらも有名作品。世界的な映画賞・パルム・ドール賞を獲得したにも関わらず、タイトルやストーリーの昏さ(貧乏くささ?地味さ?)からそこまでヒットしなかったように思える。
・ちゃんと観ると、すごく面白いです。東京都荒川区の下町描写が分かると特に。是枝監督のこれまでの作品(「誰も知らない」など)の流れを汲んだ正統派な映画。
「告白」(監督:中島哲也、2010年)★
・公開当時、映像美と大胆な演出に度肝を抜いた。日本映画、やるじゃん!って久々にテンション上がってブルーレイも買って(お金ない学生時代に!)、今でもたまに観直している。スリリングでクールで、氷上に立つようなギリギリの危ういバランスで成り立っている。明るくはないのでじっくり夜長のお供に。
・湊かなえによる同名のベストセラー小説の映画化作品。松たか子の演技が光る。
「愛の渦」(監督:三浦大輔、2014年)★
・無料だったのでついでに。ダブルミーニングで色モノ。片割れ的作品「恋の渦」の方が好き(こっちはアマプラ無料ではない)。
・乱交パーティを目的に、裏風俗店に集まった見ず知らずの男女10人の本音が交わされる、性欲がテーマの会話劇。123分中100分くらい全員裸。映画的に優れているわけではないけれど、門脇麦の脱ぎっぷりが素敵なので、観といて損はない。
・原作は演劇で、劇団「ポツドール」がやりました。彼らも面白い。
・また毛色が変わり、以下は怖い映画特集です。「リング」は大抵の人は何となくストーリーも知っていると思いますが、今見ても出来が良い。世界に向けて和ホラーの質の高さを示した記念碑的作品。
・私はホラー映画マニアでもあるのですが、邦画では「リング」と「呪怨」がダントツ好きで、それぞれ年1回(通算20回)は観直しています。洋画では「エクソシスト」。ご要望があればディレクターズカット風に解説します。
「悪の経典」(監督:三池崇史、2012年)★
・三池映画は好きくない~と普段言ってますが、これは許せる部類。スプラッタ要素が強いので要注意。
・原作は貴志祐介による同名小説。彼の小説も大抵面白い。
「黒い家」(監督:森田芳光、1999年)★
・幽霊系ホラーが苦手な人には、「やっぱり人が怖いよね」のサイコパスホラーを勧めます。サイコパスホラーのダントツは「羊たちの沈黙」ですがアマプラ無料にないので。「クリーピー」も無料ですがあんまり好みではない。
・「黒い家」も貴志祐介原作。映画は大竹しのぶの怪演っぷりにゾクリとした。さんまさんが観て「プライベートまんまだった」とコメントしていてさらに怖くなった。
「残穢【ざんえ】ー住んではいけない部屋ー」(監督:中村義洋、2016年)★
・引っ越ししたて&一人暮らしさんに観てほしい作品。日本全国どこに住んでも怖いという誰も救われないオチが楽しい。怖さレベルは低めでビックリ系ではなく、静かな映画です。
・原作は小野不由美さま。さすがのストーリーテラーでじっくり練られています。
・アニメも一応。今後追加するかも?
・新海作品、ほとんど観てますが得意ではない。「君の名は」も「天気の子」もピンとこなくて首を傾げてしまった。が、まだこの作品は観られた。新宿御苑の描写がきれいだったからですね。
2.東映無料作品(おまけ)
・通常有料のアマプラ東映作品が1か月無料観られるので、ついでにリストアップ。
・個人的好みにより偏った選定です。
「喜劇 特出しヒモ天国」(監督:森崎東、1975年)★★
・ストリッパーの伴侶(世間でいうヒモ)として全国を転々と旅回り生活をした男の話。人間の力強さ、狡さ、ありのままの欲望に生きることを学べます。
・公開当時は泣かず飛ばずでしたが、後年になって「松竹を出た森﨑東の解放感と、実録路線真最中の東映の荒々しいエネルギーとが結合した稀有なる一作」と高評価をされています。
「ポルノの帝王 失神トルコ風呂」(監督:内藤誠、1972年)★
・辰兄ィこと梅宮辰夫を偲んで。「番長シリーズ」も好き。
・九州から上京した主人公が"巨大なシンボルを武器に、成り上がっていく艶笑喜劇。景気が上向きの平和な時代に作られた映画は、今では作れない底抜けのバカバカしさが愉快。
3.無料の洋画
・一番好きな監督は、クエンティン・タランティーノとデヴィッド・リンチですが、両方ともおすすめ作品が無料ではないので断念。
「ゴッド・ファーザー」(監督:フランシス・フォード・コッポラ、1972年)★★★
・不朽の名作。何度観ても含蓄あります。カクテルの「ゴッドファーザー」(ウイスキーにアマレットを加える)を呑みながら観ると雰囲気出るかも。
・ハリウッド版「仁義なき戦い」。あまり知られていなかったイタリア系マフィアの世界を一般に知らしめ、現在に至るまでそのステレオタイプを確立した映画。その意味でも広島やくざをステレオタイプ化したという意味で似てるね。
「レオン」(監督:リュック・ベッソン、1994年)★★★
・殺し屋のレオンと少女マチルダの逃亡劇と純愛を描いた傑作。何度観ても泣く。
・ナタリー・ポートマン演じるマチルダのロリータっぷりに興奮。おかっぱにチョーカー、シネフィル女子なら一度はやったことあるでしょ。ゲイリー・オールドマンの薬の飲み方やセリフまわしにも影響された。ジャン・レノのタンクトップにサスペンダーというファッションは、脱げる身体をつくってから真似しましょう。
「ミッドナイト・イン・パリ」(監督:ウディ・アレン、2011年)★★
・1920年代のパリに迷い込み、あの黄金時代の芸術家たちと酒を呑むという、うらやましいストーリー。ファッションや美術も凝っていて見もの。オープニングの大胆な尺の取り方が心地よい。
・ウディ・アレン監督作では一番すすめやすい。「カイロの紫のバラ」もいいけどね。第84回アカデミー賞で脚本賞を受賞。
「フォレスト・ガンプ/一期一会」(監督:ロバート・ゼメキス、1994年)★★
・超メジャー作ですが無料なので観直してみては。ストーリーが感動的で心が洗われます。「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」というセリフが良い。
・余談ですが、大学の映画史の授業でオープニングのカメラワークについて発表したので冒頭を50回以上観たことがある。人生いろいろ By 島倉千代子。
「ジュラシック・ワールド」(監督:コリン・トレヴォロウ、2015年)★★
・恐竜映画とサメ映画は問答無用で観ます。娯楽映画。
・「ジュラシック・パーク」(1993年)の22年後の世界を描いた作品。子ども時代、親とともにロードショーで観た恐竜映画を、今後は自分が親になって・・的な楽しみ方もいいのでは。単体でも楽しめます。
「ジョン・ウィック」(監督:チャド・スタエル&スキデヴィッド・リーチ、2014年)★★
・ここ数年のアクション映画ではダントツに好き。3まで公開されており、1~3のオールナイト上映会を定期的に開催しています。映像や音楽がめちゃくちゃ格好いい。
・観ていて心拍数が上がる激しいドンパチ描写が続きますが、主演のキアヌ・リーブスは無敵なので安心して観てほしい。
「ヘアスプレー」(監督:ジョン・ウォーターズ、1988年)★
・ミュージカルコメディ。内容をしっかり観ずとも、流しっぱにして音楽を楽しむのも一興。浅草ロック座の2019年「STEPS ON BROADWAY」で橋下まこちゃんが好演してましたね。
・実在する黒人女性歌手らのサクセスストーリーを描いたミュージカル。ステージシーンが華やか。天羽夏月さんの演目観て思い出した。
「ラ・ラ・ランド」(監督:デミアン・チャゼル、2016年)★
・無料だと有名なオープニングだけ観るという荒業が使えます。音楽がロマンティックで映像もきれいなんですが、ラブロマンス得意ではないので中身ほとんど覚えていない・・。JUNさんの演目の方が好き。
「ゴースト・イン・ザ・シェル」(監督:ルパート・サンダース、2017年)★
・「攻殻機動隊」のハリウッド版。世間の評価は微妙だけど、結構面白いよ。スカーレット・ヨハンソン美しい。
・同系統のSFハリウッドリメイク作では「ブレードランナー2049」もおすすめ。有料ですが。
「ニンフォマニアック vol.1」(監督:ラース・フォン・トリアー、2013年)★
・「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の監督による、一筋縄ではいかない怪作。18禁だしVol.2まで観ると4時間かかるけど、ハマる人はハマる。私はハマった。
・「アンチクライスト」、「メランコリア」に続くトリアー監督の「鬱三部作」の最終作。鑑賞後のカタルシスと精神の落ち込みは一級。
・ニンフォマニアックという聞きなれない言葉は「色情狂」という意味。シャルロット・ゲンズブール演じる主人公は、色情狂(セックス依存症)。彼女の誕生から50歳までのエロスの旅をあつかう。
「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」(監督:ジョン・リー・ハンコック、2016年)★
・劇場で観てまぁまぁ楽しかった。マクドナルド社を立ち上げ、ハンバーガー帝国を創った男、レイ・クロックの実話らしい。ぜひ、ハンバーガーとポテト、コーラ片手に。
「オールド・ボーイ」(監督:パク・チャヌク、2003年)★★
・最近、韓国映画の流れが来ていますが、その源流とも言える金字塔。ただし後味は悪いです。脚本も役者も良すぎで、初めて観た時ビビった。「韓国が映画に本気出したら天下取れるでは?」と直感し、昨年「パラサイト」で現実となった。
・原作は日本のマンガ。同監督の作品「お嬢さん」(有料)も超おすすめです。
「グエムル 漢江の怪物」(監督:ポン・ジュノ、2006年)★★
・「パラサイト」で一躍時の人となったポン・ジュノ監督のセンス光る怪獣映画。「ゴジラ」の韓国版。監督は一貫して格差社会と家族を描いていることが分かる。
「殺人の告白」(監督:チョン・ビョンギル、2012年)★★
・どうやったら思いつくんだという巧みなストーリーと、物語を最大限に面白くする役者たち、物語に入り込ませる映画スタッフたち。逆立ちしても勝てない。
・日本でも藤原竜也主演で「22年目の告白」というリメイク版が公開されましたが、元の韓国版の方が暴力描写やカーチェイスシーンが派手でおすすめ。
4.有料だけど払う価値のある作品
・無料作品ではないですが、観るべきおすすめ作品。どうせTSUTAYAやGEOで借りるなら、アマプラで借りるのもありです!
「天国と地獄」(監督:黒澤明、1963年)、★★★ レンタル400円
・「映画監督、誰が好き?」と聞かれたら、「邦画なら黒澤明と川島雄三!」と元気に答えます。世界のクロサワ、若い人は意外と観てないですよね。「赤ひげ」も「七人の侍」も最高ですが、時代がかっていると抵抗感ある方への入門編には「天国と地獄」がおすすめです。日本映画史に残る数多くの名シーンを楽しみましょう。
「流れる」(監督:成瀬巳喜男、1956年)★★ レンタル400円
・どんなに時代が進んでも、お金をかけても、絶対にもう作れない映画。傑作中の傑作。あ、私は芸者映画も好きです。
・田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子という日本映画界を代表する名女優を三枚看板に擁し、脇を固める女優陣も豪華で「女性オールスター映画」とも呼ぶべき絢爛豪華な顔ぶれ。スタッフも「成瀬組」の名スタッフが結集。美術も素晴らしい。
・幸田文による同名の作品の映画化。成瀬作品なら「浮雲」も必見。
「しとやかな獣」(監督:川島雄三、1962年)★★ レンタル324円
・目の離せないブラックコメディ。東京都中央区晴海団地が舞台。
・若尾文子作品なら「刺青」(デジタルリマスター版)が至高なんですがアマプラにはないので。
「兵隊やくざ」(監督:増村保造、1965年)★★ レンタル324円
・キャッチコピーは「起床ラッパは女郎屋で聞いて、喧嘩で直す二日酔い!」。どこまでも男臭くて泥臭くて、めちゃくちゃ面白い痛快活劇。
・勝新太郎の野性味あふれる魅力に翻弄される。勝新×田村高廣のBL。
「お嬢さん」(監督:パク・チャヌク、2016年)★★ レンタル440円
・最強にして最高のエロティック・スリラー。題名からは想像できないくらいハードな作品で、評価も高い。カンヌ映画祭では上映後に8分間以上のスタンディング・オベーションが起こったとか。際どい性描写もあるけれど、実は女性にこそ観てほしい。
・キム・ミニの透明感ある美しさ、豪華絢爛なファッション、日本の統治下時代の朝鮮半島の再現セット(映画美術のすごさよ)そして、辛い世界のなかに希望を見いだせるストーリー。すべてがおすすめ。
・原作は「このミステリーがすごい!2005」で1位を獲得したサラ・ウォーターズの「茨の城」。
「ロシュフォールの恋人たち」(監督:ジャック・ドゥミ、1967年)★ レンタル400円
・THEフランスのミュージカル映画。ミシェル・ルグランの音楽を聞きたくなったら観る。ファッションや色遣いがキュートなので女性におすすめ。ゴダールの「女は女である」はアマプラ無料だからそっちでもいいかな。
5.ストリップ関連映画
・思いついたら追加します。ご指摘いただければ観ます!
「一条さゆり 濡れた欲情」(監督:神代辰巳、1972年)★★ レンタル440円
・伝説のストリッパー・一条さゆりの引退や逮捕をドキュメンタリーっぽく流しつつ、伊佐山ひろ子のストーリーを絡めていくという凝った作り。
・「一条さゆりは私の窮地を救ってくれた恩人だった」 。「仁義なき戦い」の脚本家・笠原和夫はかく語りき。
「一条さゆり、白川和子、伊佐山ひろ子の三女優の裸身が、文字通り組んずほぐれつ、剥き出しの性本能をぶつけ合う一時間余りの映像は、この上なく猥雑で、従って真実であり、固唾を呑む暇もないほど迫力があった」(『破滅の美学 ヤクザ映画への鎮魂曲』笠原和夫、ちくま文庫)
・臨場感と猥雑さが混然一体となった神代スタイルの原型が見られ、日本映画史的にも意義深い作品。ジャパニーズ・ヌーヴェル・ヴァーグ。神代作品では「濡れた欲情 ひらけ!チューリップ」も好き。
「濡れた欲情 特出し21人」(監督:神代辰巳、1974年)★★ レンタル440円
・浅草ロック座を拠点に東北、信州を転々と巡業するストリッパーたちの物語。メインになるのは、2人の踊り子と彼女らのヒモ。ふたりの女とひとりの男のハメてハメられてのロード・ムービー。片桐夕子と芹明香の肉体美が堪能できる。
・本作はロマンポルノの正月映画として企画された。いい時代だ。昭和は遠くなりにけり。
「喜劇 特出しヒモ天国」(監督:森崎東、1975年) ★★
※上部2で紹介済なので割愛。
「(本)噂のストリッパー」(監督:森田芳光、1982年)★ レンタル440円
・当時営業していたストリップ劇場「浦安劇場」にて撮影が行われた。まな板ショーの描写がセンセーショナルだった。
メジャーどころや誰でも楽しめる映画を選んだつもりですが、やや私の趣味に偏っております・・。ま、映画は観なきゃわからないので、とりあえず15分間は騙されたと思って観てください。その時点でピンと来なければ途中で止めてもいいです。さぁ、楽しい映画ライフを★