盛り場放浪記

花街を歩くことが楽しみな会社員による、酒とアートをめぐる冒険奇譚。

渋谷道頓堀劇場6月頭~開館19周年記念興行は最強の道劇大会

自粛期間空け、6月頭の観劇は大和2回、上野、浅草、渋谷でフィニッシュ。気持ち的には手当たり次第に行きたいところだったけど、復職したこともあり、スタートダッシュでバテないように控えめに。と言いつつ感想レポが追い付かないですが、取り急ぎ道劇は記録に残しておきたくて書きました。

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まず場内の変化。入場時の検温、マスク着用と消毒義務はどの劇場も共通。ソーシャルディスタンスを重視し、多くの座席は約1席飛ばしに設定して収容人数を調整。座れない席には赤いテープが貼ってあるのでわかりやすい。飲み物はOKだけど食事は当然NG。デジ時は握手を無くし、ツーショットは原則NG(踊り子さんによる)。

嬉しい変化としては、照明と音響がパワーアップしたこと。レーザービーム並みの威力のピンスポや、色鮮やかな照明器具が増えたのか、以前よりもさらに明るく見やすくなっています。音響もクリーニングしたのか、アナウンスがやけにクリアに聞こえる。音量もアップ!もともと場内は清潔だけど、さらに掃除を徹底しており、埃がたまりにくい工夫をしている。全国のストリップ劇場のなかでも、かなり初期の段階に営業再開したからか、コロナ対策もこなれてきた模様。渋谷という土地柄、気を配っているのでしょう。ありがたい限りです。

 

さて、今週の感想いってみよう!いつも通り記憶頼りなので違う点があってもご容赦ください。

 

【渋谷道頓堀劇場 6月10日の香盤(敬称略)】※混雑具合により3~4回まわし

1.翔田真央

2.柳るい

3.ささきさち

4.石原さゆみ

5.宇佐美なつ

6.六花ましろ

 

1.翔田真央

自粛期間中は広島でUberなどの配達のアルバイトをし、汗だくになりながら毎日自電車で街を駆け巡っていたことが記憶に新しい彼女。働き者の頑張り屋さんだな、とこっそり応援しておりました。広島に住んでいたら、翔田さんの配達を期待してUber頼んでいたかもしれない。

さて、今回は1・3回「火の鳥」、2・4回「CA真央」の2個出し。「火の鳥」はコロナ収束を祈るエネルギッシュな演目、「CA真央」は旅行できないご時世のなか、気分だけでも飛行機乗ってプチトリップ♪という、翔田さんらしい想いが込められた演目。いい夢旅気分で観劇。

「CA真央」の衣装は、水色の柄入りスカーフを首に巻き、濃い紺色のダブル釦ジャケットと白いブラウス、超タイトミニスカ。ジャケットの左ポケットには架空の航空会社名「ADA」と「翔田真央」と書かれた名札が。ちなみに「ADA」は「All DOUGEKI AIRWAYS」の略で、彼女はシニア・キャビンアテンダント職とのこと。靴はヒール低めのパンプス。右の前髪を少し垂らしながら、髪をヘアネットですっきりとまとめた清潔感のあるスタイル。そしてノーパン(!)黒ストッキング。はれんちキャビンアテンダントだ!

ポップな1曲目で機内アナウンスを行い、機内サービスとして最前列のお客さんに除菌スプレーをし、自らもシートベルトを締めて揺れに備えたり、細かい演出や仕草が凝ってます。ベッドではジャケットを脱ぎ、黒ストッキングの股間部分を破り、人差し指と中指でクリオナニー。終了後、何事もなかったように衣装を整えて到着アナウンスをして暗転。キリっとした勤務中の表情とオナベ中の切ない表情のギャップが良かったです。こんな美人CAさんが機内に居たらドキドキしちゃいますね・・。

 

2.柳るい

5結デビューの新人さん。デビュー作1個出し。

彼女のお顔を「松本零士の描くヒロイン顔」と常連さんが称していました。ハの字の眉頭と下がりめの眉尻と切れ長の大きな眼、憂いを帯びた表情から、私はデビュー時の工藤静香を連想しました。要はとても美形。「柳の下の幽霊」じゃないが、ちょいホラー演目もハマるのでは?白い浴衣に真っ赤な口紅が似合いそう。

こげ茶で肩より少し長いくらいのサラッサラな髪、スラっと通った鼻筋、右目にセクシーな泣きボクロ。クラシック・バレエ経験者を思わせる真っ直ぐ伸びた手足、白魚のような指。おっぱいは手のひらサイズの美乳で、色素の薄い乳輪は光っている(!)。剃り跡や産毛のないツルツルのP。今どきの子らしく、遺伝子レベルで美しい骨格と肌ですね。

2週目の新人とは思えないほど堂々としたダンスを披露し、笑顔で楽しんで踊っている様子が好印象。体幹がしっかりしているのか、ヒールでもバランスを崩すことなく快活なステップやターンを決める。アップテンポの笑顔たっぷりダンスから、切なく大人っぽいベッドまで、表現の振れ幅が大きいことも将来性を感じさせます。トレーニングを積んでいるのでしょう、ポーズベッドの柔軟性もばっちり。危うげなくピタリとキープ。

クールビューティーなルックスだけど、デジ時は愛嬌たっぷりで可愛らしい声をたくさん聴かせてくれる。早速メロメロになっているオジサンたちが多数いました。すでに踊り子の貫禄あります。道劇チームの大型新人、これは必見ですよ!

 

3.ささきさち

1・3回「ホーム」、2・4回「海(新作)」の2個出し。さちちゃんは5結のシアター上野ぶり。見始めたばかりですが、すでに、いま一番注目している若手踊り子のひとり。観ていて心地いいんですよね。

「海」の1曲目の衣装、ボーダーのマリンルックスタイルがカジュアルで爽やか。1曲目も2曲目も違う帽子をかぶっており、2曲目の白い麦わら帽子と向日葵が夏らしくて良い。そういや「ホーム」も駅員さんの帽子をかぶっていた。いずれも帽子がよく似合っていて可愛い。帽子好きなのかな?

「海」ではオナベにも挑戦!初々しくもなかなか濃厚で、一秒たりとも目が離せません。恐縮ながら勝手な感想を。

まずパンツに指をくぐらせて控えめに触り、ちょっと半脱ぎに降ろして確かめるように触り、いよいよたまらなくなって脱いでガッツリ指入れ、という「3段構え」が、彼女らしいナチュラルさを醸し出していて良かった。

考えてみてください。男性も「よーし、ヌくぞ!」と意気込んで意気揚々とパンツ降ろす日ばかりでなく、無意識にトランクスの上から弄っているうちにムラっと来ておっ始めることあるでしょう。それ。女性がセルフプレジャーするときも大体同じです。

「海」の場合、彼氏と海水浴デートに行って遊んで、泳ぎ疲れた夕方に実家へ帰り、セミの声が聴こえるぬるい和室の畳で汗だくエッチするようなリアルなノスタルジーを感じました。事後は冷えた麦茶を一気飲みしたくなるね。

なお、彼女は人差し指と中指派の同時挿れ派の模様。個人的にグッときたポイントは、右手で指入れしながら、恥骨あたりを手のひら~親指で抑えて、外からも子宮に刺激(圧)を加えているっぽい様。違ったらごめんなさい。余談ですが、これは指と内壁が擦れるので女性から割と好評です。男性諸君、機会があればお試しください。

また、デジ時、5結のレポブログについて「読んで元気出ました!ありがとうございます」と言ってもらえ、嬉しかったです。今回もセクハラじみた感想書いて申し訳ないですが、彼女の繊細な感性にあふれた演目がすごく好きなので、一所懸命観て、私なりに表現しようとしています。

 

4.石原さゆみ

「ウエディング」、「影絵(タイトル不明)」、「町娘(タイトル不明、新作?)」。

「ウエディング」はさすがアイドル・ストリッパーらしく全力可愛い。ダンスでは、女性がいちばん美しく見えるファッションのひとつ、純白のウエディングドレスで登場。ウエストの切り替えからふんわり広がるスカートが素敵な「プリンセスライン」はやはり王道。客席に笑顔をふりまき、幸せをおすそ分け。衣装替えして、白いフリルの裸エプロンから覗く青いTバックが鮮やか。「サムシング・ブルー」の青ですね。こんな奥さんほしい。きっと、休日には美味しいパンを焼いてくれることでしょう。

甘くキュートなルックスで難易度の高いポーズを軽くこなす姿から、並々ならぬ実力を感じました。ブランクを感じさせない完成度です。実は、復帰後、あまり拝見する機会に恵まれませんでしたが、また乗る際はお邪魔したいです。

 

5.宇佐美なつ

「positive」と「ID(新作)」の2個出し。

「ID」とは「アイデンティティ」の略。自分は何者で、どこから来て、どこへ行くのか。なぜ踊るのか、なぜストリップなのか、ステージを通じて何を伝えたいのか。そんな自問自答や迷い、葛藤をぶつけ、答えを模索するようなヒリヒリする演目です。彼女らしい、一筋縄ではいかない選曲や、考え抜かれた構成、独創的かつステージ映えする衣装・メイクがさらに洗練されていて、成長スピードの速さとアイデアの面白さに唸ってしまう。まだデビュー1年経っていないのが恐ろしいほど。こりゃ、7月中の周年は大変なことになりますね。

新作のネタバレはやめて、という方はこの段落スルーしてほしいんですが、ベッド着の「あるパーツ」が5変化するところも見どころです。スカートからパレオに、胸元からカーディガンに、そしてショールに、と瞬間的に使い分けています。皆さんはどの段階が好みでしょう、全部素敵ですが、個人的にはカーディガンは珍しい羽織り方で目を引きました。

そういえばホクロといえば、なつちゃんの場合、右太ももの付け根のホクロと、おしりのホクロがチャームポイント。基本的にエロポラや接写は撮らないわたくしですが、あそこの写真で「踊り子当てクイズ」をしたら、どんな体制でも一発で宇佐美なつちゃんを当てる自信があります。や、そこばかり見ているわけではないですが・・。

デジ時、「ちょー楽しい!めっちゃ絶好調!」とテンション高くて可愛かった。踊り子さんが元気だと、こちらも元気になります。

 

6.六花ましろ

黄色いチェックの半纏に紫色の着物(民族衣装風)を着て、東北地方の方言たっぷりの曲に合わせて踊る演目が、元気いっぱい笑顔いっぱいで楽しかった。久しぶりのステージで思う存分踊れるのが、とってもゴキゲンなようでした。

ましろさんは、歯並びがとてもきれいで、真っ白に輝くところが好きです。ホワイトニングの方法教えてほしい。笑う時、広角が美しく上がり、つやつやの頬に光の玉が生まれる。白雪姫かっというくらい肌が白く、ボブの黒髪が一層黒く映えます。

持論ですが、肌がきれいな踊り子さんは総じて代謝がいい。激しいダンス演目の後は、じわじわと汗が噴き出してくる様子を堪能するのがオツです。背骨に沿って背中を一筋、脇の下のくぼみに、胸の谷間に、首筋に、腹筋に、おへそに、おしりのくぼみに、脚の付け根に。照明や動きに合わせて光の粒が身体を覆っていき、やがて質量を伴って水滴が宙を舞う。一部のかぶりつき席はスプラッシュ・マウンテン状態でした。このライブ感は劇場ならでは。場内の温度もますます上がる。

 

ところで、自粛期間中にほとんど人と会わず、6月になっても出社や通勤がなく、呑み会もグンと減って、女性と話す機会が減っているからか、最近、マスクを外した女性の顔を見るだけで若干ドキドキしてしまうんですよ。特に、踊り子さんたちのような「美」を凝縮したような女性の顔全体を見られるというだけで興奮します。気持ちが分かるという人がいたら助かります。

「すっぴん」じゃないけど、もはや今のご時世でノーマスクの「素顔」は貴重です。これは、平安時代の貴族たちが御簾越し&厚着&灯りの少ない生活をしていたため、異性の肌を近くで見るだけで非日常イコールセックスに結びついてしまうのと同じ現象ですね。今後もマスク生活が続くようならば、人の素顔や口元を直に見ることがレアになるのかもしれません。

人間がパンツやパンツの中身に興奮するのも、普段は隠されているからです。隠すから羞恥心や特別感が生まれ、暴かれた時に性的興奮を呼びます。パンツ=マスクとなる日も近いのではないでしょうか?

 

しょーもない戯言はこのくらいにして。

この日の道劇は、楽日のはずなのに、踊り子さんたちが口々に「今週あっという間だった!楽しかった!終わりたくない!」と言っていたのが印象的だった。ダブル進行やトリプル進行も多々あり、デジのコメント返しで休憩時間もロクに取れず忙しいはずで、自粛期間空けすぐトップスピード出てるはず。ドライブ感に身を任せる感じだった。あまりの良香盤&盛り上がりぶりに、常連さんたちも「リピート」する人がかなり多かった模様。

道劇は、どんなに忙しくても曲カットすることなくステージを全部見せてくれるところが素晴らしい。意味や意図があってステージを構成してるのだから、1曲でもカットしてしまうと別物になってしまうということをよく理解しているのですよね。多少押しても、投光さんがこまめに進行アナウンスを挟んでサクサク進めるので、時間調整はお手の物。だからこそ、ステージがちゃんと観たい時も安心して行けます。信頼と実績の劇場。19周年おめでとうございます。末筆ながら、ますますのご清栄をお祈り申し上げます。