盛り場放浪記

花街を歩くことが楽しみな会社員による、酒とアートをめぐる冒険奇譚。

最近観た映画の話

旅行や外食がしづらくなってステイホームを強いられる毎日なので、インドアでできる趣味を深めています。映画鑑賞が好きでよかった。そんなわけで、年末年始にAmazonプライムで観た映画を羅列します。すでに観たことのある映画が多いんですが、好きな作品を同居人にオススメするという趣旨でした。観た順番なので変な並びです。

 

ピッチ・パーフェクト (字幕版)

ピッチ・パーフェクト (字幕版)

  • 発売日: 2015/09/28
  • メディア: Prime Video
 

 「ウォーターボーイズ」の競技をアカペラにして、キャラクターを女性に変えた話。頭カラッポで観られる。観るまで、タイトルを「ビッチ・パーフェクト」と勘違いしていた。最後のアカペラ発表会シーンはなかなかよかった。

 

ウンギョ 青い蜜(字幕版)

ウンギョ 青い蜜(字幕版)

  • 発売日: 2019/12/13
  • メディア: Prime Video
 

 70歳男性(職業・詩人)×17歳女子高生の禁断恋愛の話。谷崎潤一郎あたりが好きそうな設定だけど、耽美ではなく現実路線なところが今っぽい。女子高生役の役者キム・ゴウンちゃんが可愛らしく、青々とした色気が出ていて良かった。ご都合主義なストーリーでも嫌みなく最後まで楽しめたので、脚本のバランスが取れていたのかな。

 

ラ・ラ・ランド(字幕版)

ラ・ラ・ランド(字幕版)

  • 発売日: 2017/05/26
  • メディア: Prime Video
 

 観たのは3回目。年明けにNHKでも放映していた。一見、ロマンチックで夢を見せてくれるミュージカル映画だけれども、ほろ苦い現実と向き合わされる大人向けな話。イメージと実態のギャップがあるけれど好きです。公開直後は、初めてのデートで観に行って撃沈する人が多かったな。「ブルー・バレンタイン」よろしく、付き合いたてのカップルで観るのはギャンブルかもしれない。

 

舟を編む

舟を編む

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 4回目。たまに観たくなる名作。辞書は「新明解国語辞典(第4版)」派です。引っ越しで本棚を整理したら2冊出てきて、同居人も1冊持っていたので、今3冊並んでいます。まだまだ集めています。八千草薫の晩年の出演作なのかな、いい演技しているなー。

 

白雪姫と鏡の女王 (字幕版)

白雪姫と鏡の女王 (字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 東京都現代美術館石岡瑛子展に行ったので、衣装デザインを観たくなって鑑賞。確かに良かったです。衣装の良さで間が持つ。というか主役は衣装なのでは?ストーリーと役者を食っている。日本映画だったら破綻してそうなパワーパランスだけど、CGと役者(の顔面偏差値)のレベルの高さのおかげで、良い塩梅でメルヘン感が演出されている。石岡瑛子はもっと日本で再評価されるべきだなーと思った。資生堂の広告デザインだけでなく、衣装デザイナーの仕事も目を見張りますね。

 

名探偵ピカチュウ(字幕版)

名探偵ピカチュウ(字幕版)

  • 発売日: 2019/10/30
  • メディア: Prime Video
 

 ポケモン世代としては、ピカチュウがフサフサしていることに若干の違和感を覚える。ツルッとしていると思っていたけれど、確かに哺乳類には毛が生えているけどさぁ。「TED」の制作メンバーが関わっているんだろうか?可愛いキャラクターの口を悪くさせる手法、ちょっと古く感じる。都市の風景をサイバーパンクっぽくさせるのは「攻殻機動隊」を意識しているのかな。でたらめな日本語ネオンが面白かった。

 

劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲

劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲

  • 発売日: 1998/07/18
  • メディア: Prime Video
 

 小学生の時にビデオで観たなーと思って。冒頭のミュウツー誕生のシーン、こんなに長かったっけ。逆に、ラストの戦闘シーンはもっと長いと思っていた。今見返すと全体的に暗いし、メカ描写が本格的すぎる。記憶はアテになりませんね。この当時は、アニメ作品が2本立てだったな。夏休みに家族でポケモンを観に来て、「ミュウツーの逆襲」でドン底に落とされて、空虚な気持ちで「ピカチュウのなつやすみ」を観る親御さん、多かっただろうな。

 

ジョジョ・ラビット (字幕版)

ジョジョ・ラビット (字幕版)

  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: Prime Video
 

 2回目。やっぱり好きな映画だな。ドイツの話なのに全員英語喋っているのは違和感だけど。希望を持たせてくれるエンディングは好きだけれど、実は原作に忠実ではないらしい。それで最後急にトーンが変わるのね。

ユダヤ人の魅力的な少女エルサを演じるトーマサイン・マッケンジー、今度は「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督とタッグを組んでサイコスリラーに挑戦するらしい。タイトルは「Last Night in Soho」(10月21日全米公開)。絶対絶対観たいやつじゃん。

 

英国王のスピーチ (字幕版)

英国王のスピーチ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 アカデミー受賞も納得の出来。新大統領ジョー・バイデンさんも吃音で悩んだ人らしい。私は吃音持ちではないけれど、思春期に発音しづらい音があって困ったことがあるので共感できる。しかも名字に使われている音だったので辛かった。精神的にまいっていた時期は苦手な人の名前の一文字目が発音しづらいケースが多く、言語は心理状態に影響されるんだなー面白いなーと思っていた。日本語で発音しづらくても英語や別の言語なら喋れるとか、苦手な単語を避けて言い換えるとか、歌やセリフなら大丈夫とか回避方法を学んだので、今では悩んですらいないけれど。吃音がきっかけでコミュニケーションが苦手になる人も多いと聞くし、直面している人はとても辛いと思う。吃音がテーマなら、マンガ「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」も有名ですね。

 

シェフ 三ツ星フードトラック始めました (字幕版)

シェフ 三ツ星フードトラック始めました (字幕版)

  • 発売日: 2015/05/13
  • メディア: Prime Video
 

 出てくる料理がみんな美味しそうなのでお腹が空く。フードトラック、コロナ禍で増えたんだろうか?

 

ボヘミアン・ラプソディ (字幕版)

ボヘミアン・ラプソディ (字幕版)

  • 発売日: 2019/04/17
  • メディア: Prime Video
 

とても好きな作品。作業用BGMとしても流している。フレディを演じたラミ・マレックが、「007」の次回作で悪役を演じると聞いて楽しみにしているんですが、公開早くして!

映画を観た後に、実際のライブ・エイドの映像を観ると、再現度が半端なくてさらに感動できます。


【和訳】Queen LIVE AID フル 【英語付き】

 

ハッピー・デス・デイ (吹替版)

ハッピー・デス・デイ (吹替版)

  • 発売日: 2019/11/21
  • メディア: Prime Video
 

 2が出てるなら面白いんじゃない?と思って観た。まぁまぁ面白かった。一度観たら十分だけど。「パラノーマル・アクティビティ2」以降の監督(クリストファー・B・ランドン)が監督している。そんな感じよね。1日を繰り返して何度も死ぬ話と言えば「ひぐらしのなく頃に」。今放映しているアニメシリーズもなかなか面白いんですが、まさか令和になって「ひぐらし」の新作が出るとは思わないですよね。ここ数年、10代の頃にハマっていたタイトルの再リリースが増えていて、でもどれも結構よく出来ていて感心する。

 

孤狼の血

孤狼の血

  • 発売日: 2018/11/02
  • メディア: Prime Video
 

決して良い出来ではないんだけど、広島出身の同居人に故郷の風景を見せたかったので。今どきの役者さんは人を殴ったことのない良い子が多いのか、パンチに重みがないよね。髪型も服装も小ぎれいで、いまいちリアリティが薄い。原作はその辺をうまく文章で表現できているので、シリーズ全編通して結構良かったです。

 

窮鼠はチーズの夢を見る

窮鼠はチーズの夢を見る

  • メディア: Prime Video
 

原作のマンガが好きなので。原作を改変したラストには異議ありですが、若い役者さんたちが男性同士のベッドシーンにガチに取り組む姿勢は「孤狼の血」と違って役者魂が感じられます。特に成田凌さんは良い役者ですね。原作の生々しさは薄めですが、美男子たちのお尻がたくさんアップで写ります。

 

オーシャンズ 8(字幕版)

オーシャンズ 8(字幕版)

  • 発売日: 2018/10/09
  • メディア: Prime Video
 

公開当時に映画館で観て、よくメトロポリタン美術館カルティエが撮影OKだしたなーと思ったものですが、作中で1件も殺人が起こっていないんですね。クライム映画ではなくエンターテインメントで、しかもブランドの顔に泥を塗るタイプの話ではないから許されたのかな。麗しの熟女たちを大写しで観られる女性賛美作。大好きなケイト・ブランシェット様の美貌にメロメロの2時間が過ごせる。

 

私の特別なドアマン

私の特別なドアマン

  • メディア: Prime Video
 

 「モダン・ラブ~今日もNYの街角で~」というむず痒くなるようなタイトルの海外ドラマなんですが、素直に面白かった!1本30分なのでサクサク観られるし、今は行けないニューヨークの風景がたくさん観られる。脚本が秀逸で、いい役者を揃えている。私にしては珍しく、後味の良い作品を好きになりました。

 

 面白い!でも北朝鮮では公開できないだろうな。北の将軍様の似せっぷり&似せなさっぷりが笑えた。ハードボイルドなスパイ映画として近年では秀逸な作品かも。実話を元にしているってのがどうにも信じられないくらい。

 

今日のところはこのくらいにしておくか。緊急事態宣言が延長されるって話もあるけれど、観たい映画は尽きないので楽しくステイホームに努めるとしましょう。約2時間の物語にトリップして外出欲をごまかすぞ。