盛り場放浪記

花街を歩くことが楽しみな会社員による、酒とアートをめぐる冒険奇譚。

また韓国に行こう①チェジュ飲み会編

お久しぶりです。

今年の2~4月は忙しかった。例年、年度末と年度初めはバタバタしがちだが、コロナが落ち着いてきたこともあってか新しい仕事の話が続々と来て対応に追われた。需要があるうちが華。粛々とこなし、4月末に予定していた休暇は死守できた。韓国に行く予定が決まっていたからだ。

年始にチェジュ航空のセールがあり、日韓便の航空券を片道700円で売り出すという狂った祭りに参加した。商業的な大売出しの情報には疎い方だがそういう祭りはどこからが聞きつけて全力で乗っかる。ま、航空券自体はホントに700円だが、空港使用料と高騰する燃油サーチャージが上乗せされるので、結局往復2万円近くにはなる。それでも十分安い。コロナ前はこのくらいでいつでもLCC乗れたけどね。

航空券を予約した時点で先の予定は未定だった。いつなら行けるか、いつ行くべきか。仕事の都合次第でキャンセルせざるを得なくなるので、ちょっとした博打である。数か月前のクレバーな私は、「3月までは韓国はまだ寒いので春に行こう。年度初めは忙しいかもしれないから、4月の後半にしよう」と考えたに違いない。大正解だ。

その上で、海外のアート関連のニュースサイトで、4月以降にソウルで行われる展覧会情報をざっと調べた。どうせなら面白そうな展覧会をやっている時期に合わせて行きたい。すると、信憑性は不明だが「今春、ソウルの美術館でエドワード・ホッパー展が行われる」というニュースを発見した。ホッパー!マジか!一番大好きな画家の個展をやるなんて!賭けるに値する。全力でベットした。そして勝った。敗北を知りたい。

というわけで、好きなアーティストの回顧展を観にソウルへ、友達との飲み会に参加するためチェジュへ行ってきましたよ。

皆さん、「ちょっくら週末に札幌行ってくる~」くらいのノリで海外へ行ける時代が戻ってきましたよ。パスポートとリュックひとつで旅をしよう。

 

f:id:sakariba:20230504112747j:image

手荷物預かりナシ&持込10kgまでのLCC便なので、最小限の荷物でGO。できるだけ少なく軽く旅をすることにチャレンジしました。パッカブルリュックに、最低限の洗面用具とメイク道具、着替え1着、充電器類を入れた。半分以上はチェジュへのお土産を詰めたので、国内旅行よりも荷物が少ないかもしれん。

 

成田空港第三ターミナルのフードコート。賑わっていた。搭乗まではスムーズで、顔認証のおかげでサクサク進んだ。
f:id:sakariba:20230504113200j:image

 

チェジュ航空の機内はLCCだけあって広くはないけれど、ジェットスターよりは過ごしやすいと思う。
f:id:sakariba:20230504112829j:image

3時間未満のフライト(韓国は沖縄より早く着く)なので全然許容範囲。成田空港の本屋で買った辻村深月の「傲慢と善良」読んでいたらあっという間に着いた。

 

ソウルの仁川空港に到着。どこまでも続くLEDパネルでお出迎え。チェジュへ行くため、仁川空港から金浦空港に移動して国内便に乗り換える。
f:id:sakariba:20230504113050j:image

 

コンビニに寄ったら養殖たい焼き売っていた。
f:id:sakariba:20230504112844j:image

おでんも人気。練り物ばっかだな…。小腹が空きましたがチェジュで晩飯食べるためにガマンです。
f:id:sakariba:20230504113246j:image

 

金浦空港に着いた。当日乗り継ぎなので3時間空けておいて正解。何だかんだ移動で2時間近くかかりますね。
f:id:sakariba:20230504113336j:image

チェジュ行きの便に乗るのは韓国人がほとんど。日本語がまったく聞こえなくなりました。
f:id:sakariba:20230504113444j:image

1時間でチェジュ到着。あぁ、ただいま!半年ぶりだけど。早く成田からの直行便も復活してくれ~。
f:id:sakariba:20230504112959j:image

タクシーでホテル着。韓国はタクシーが安いのでバンバン使います。空港から市内中心部まで、バスだと2~300円でタクシーだと800円くらいかな。f:id:sakariba:20230504112902j:image

 

宿泊はGloucester Hotel Jeju。行きつけのバーから近いという理由。かなり前に予約したので2泊で1万円と安く泊まれました。前回止まったAmber Hotelも良かったし、こちらも清潔でシックな内装がカッコイイのでオススメです。

www.trip.com

 

ま、めしにしましょう。適当に入った店でビール。
f:id:sakariba:20230504112856j:image

 

1800円のサムギョプサルセットをいただきました。黒豚の美味さよ。サンチュ取り放題なのが嬉しいね。日本のちょっと高級な韓国料理屋だとサンチュお代わりで500円取るので、ここぞとばかりに葉っぱもぐもぐ。豚に塩辛ソースを絡めて食べるのがチェジュ式。元気出る~。
f:id:sakariba:20230504113342j:image

行きつけのバーへ。前回ふらっと入りハマってしまい、ここの常連たちとKakao交換して帰国後も連絡を取り合っていた。チェジュにまた行きたいと言ったら「早く来いよ~みんな待ってるから」とわざわざ日本語でメッセージを送ってくれた。

御礼がてら送った日本酒を年末年始に飲んだそうで、空箱を店内に飾ってくれていたのも嬉しかったな。
f:id:sakariba:20230504112753j:image

集まりました。やたらギネスが好きな人たち。日本語と韓国語と英語を交えて会話するんだけど、酒飲み始めたら何言っても通じる気がするんだよね、不思議なことに。f:id:sakariba:20230504112817j:image

店内の別のお客さんで日本の懐メロ好きなグループがいて、DEENをリクエストしていた。長渕剛を合唱していたらいつの間にか閉店時間に。明日は居酒屋で飲み会しよ~と集合時間決めて解散。

 

翌朝、朝ごはんを食べに。前回も食べた豚骨風ラーメン。朝からしっかり食べて行動するぞ~。
f:id:sakariba:20230504113208j:image

早朝散歩で近所の公園へ。苔むした石像がたくさんあり、それぞれにキャプションもついていた。
f:id:sakariba:20230504113114j:image

お世辞にも可愛らしいとは言えないやつもいた。なんだこれ…。猫耳つきのモンスターに人間が翻弄されている。
f:id:sakariba:20230504113420j:image

朝だからどこもやってないかなーと歩いてたら倉庫のような場所から車が何台か出て行った。ん、店かな。そして可愛いワンちゃんと目が合ったワン。
f:id:sakariba:20230504113002j:image

読めないが、スーパーや市場みたいな雰囲気あるね。行ってみよう。
f:id:sakariba:20230504113030j:image

業務用スーパーでした。でっかい空間に所せましと商品が積まれている。海外に行ってテンションが上がる瞬間のひとつは、スーパーマーケットに入ったときだよね。
f:id:sakariba:20230504113441j:image

お惣菜もたくさん並んでいた。
f:id:sakariba:20230504112847j:image

やたらと充実している豆腐コーナー。
f:id:sakariba:20230504113249j:image

唐辛子の量が半端ないって。
f:id:sakariba:20230504112750j:image

スゴイ量のにんにくと白菜を買っている人が居た。業務用とはいえ、何つくるの?
f:id:sakariba:20230504113231j:image

スーパーめぐりを満喫して、開館時間に合わせてチェジュ国立博物館へ。立派~。トルハルバン像がお出迎えしてくれました。
f:id:sakariba:20230504113152j:image

jeju.museum.go.kr


館内も立派。先史時代から朝鮮時代に至るまで、済州島の歴史と文化を紹介している。入館料は無料でした。太っ腹!開館は2001年6月だそうですが、ところどころリニューアルしているようで、デジタル展示もあり見ごたえあります。
f:id:sakariba:20230504112947j:image

日本語の解説もあって親切。
f:id:sakariba:20230504112806j:image

この独立ケースかっこいいね。影絵風で印象的。
f:id:sakariba:20230504112821j:image

平日ということもあり館内は空いていました。
f:id:sakariba:20230504113211j:image

ただ修学旅行シーズンなのか市内では学生さんの団体がちらほら見え、博物館にも授業で訪れる子どもたちがいました。ワークシート片手に展示を観る微笑ましいシーンも。
f:id:sakariba:20230504113118j:image

キッズミュージアムは割に新しかったので近年整備されたよう。イラストが可愛くて普通に面白かった。
f:id:sakariba:20230504112914j:image

シアターも今風のイマーシブ仕様。ストーリーの最後に奥の壁が開き、ガラスの向こうにチェジュの景色が広がるニクい演出。
f:id:sakariba:20230504112832j:image

博物館でチェジュの成り立ちを学んだあとは、オルム(小さい火山)を登ろう。こんなに天気もいいんだし。
f:id:sakariba:20230504112950j:image

博物館の裏手に広がる森を歩いた。真夏はとても歩けそうにないので、今くらいの季節が新緑を感じられていいね。
f:id:sakariba:20230504113437j:image

登りは徒歩で15〜20分くらいで頂上。いい運動です。
f:id:sakariba:20230504113324j:image

頂上にあずまやがあり、海が見える!ほんの少し登っただけで絶景を見ることができるのでオルム登りはやめられません。
f:id:sakariba:20230504112859j:image

市街を眺める。たまに空港から飛行機が離発着してスカイブルーの上空に吸い込まれていく。穏やかな景色をぼんやり眺めていると忙しない日常を忘れることができる。贅沢ですなぁ。

f:id:sakariba:20230504112932j:image

しばし休憩。先日のAmazonプライムサールで手に入れたニューギアはブリタの水筒。フィルターがついており水道水を濾過して飲み水に変えてくれるので、旅先の水確保に役立つ。何種類かあるがこれは持ち手が柔らかいので持ち運びしやすい。
f:id:sakariba:20230504113313j:image

 

景色を堪能したあとはオルムを降りて旧市街へ向かう。ちょうど居たタクシーを捕まえて、国立民俗自然博物館へ向かった。

f:id:sakariba:20230504113140j:image

こちらもトルハルバンがお出迎え。
f:id:sakariba:20230504113124j:image

館内はやっぱり空いていた。
f:id:sakariba:20230504112814j:image

ジオラマのそばにARカメラ付きモニターが置かれ、剥製にかざすと動き出した。ちょっと年季入ってますが面白いよね。
f:id:sakariba:20230504113447j:image

チェジュの伝統的な暮らしや行事の展示が面白かった。リゾート地として知られるチェジュだが、高麗や朝鮮王国による支配、流刑地としての歴史、旧日本軍による統治時代など過酷な歴史を経てきた地でもある。だからこそ、韓国とは異なる独自の文化はとても興味深く、こうした施設などで学びたいと思う。

f:id:sakariba:20230504113348j:image

海洋生物の展示もあったがナマモノではなく乾き物。ひょうきんな顔したサメがいた。
f:id:sakariba:20230504113339j:image

博物館を出て市場の方へ。旧市街地は新市街地ほど近代的に発展しておらず、少し歩くと長閑な景色が広がっている。さっきの博物館で見た伝統家屋そのまんまの住宅があって驚いた。
f:id:sakariba:20230504113258j:image

東門市場に到着した。
f:id:sakariba:20230504113321j:image

どこでもいるトルハルバンは、沖縄のシーサーのような島の特有の守り神。火山島であるチェジュらしく玄武岩でできている。島全体で何体いるんだろう。

f:id:sakariba:20230504113422j:image

市場は観光客が結構いた。日本に持ち込まないナマモノは買えないのでハルラボンジュース飲んで冷やかすだけですが、活気がある様子を見て歩くだけで楽しい。
f:id:sakariba:20230504113111j:image

屋台はB級グルメが有名。
f:id:sakariba:20230504113434j:image
f:id:sakariba:20230504112941j:image

地下街に初めて行ってみた。ここでも飲食物出せばいいのに。
f:id:sakariba:20230504112811j:image

ビカビカ光る太刀魚。姿焼きが人気らしいですが、こんなに売れるんだろうか。一般ご家庭では魚焼き機に入らないのでぶつ切りにするしかなさそう。
f:id:sakariba:20230504113056j:image
f:id:sakariba:20230504113329j:image

f:id:sakariba:20230504113027j:image

日本語のポップはどこで手に入れたのか。
f:id:sakariba:20230504112756j:image

お昼ごはんを食べにフードコートへ。淡い飲み口のビールは島では水みたいなもんですよ。

f:id:sakariba:20230504112908j:image

食べかけですみませんがアワビ粥。見た目全然映えませんが、まったりした味わい嫌いじゃない。日本で高級食材のアワビですがチェジュではたくさん獲れるのでスーパーでも激安でした。
f:id:sakariba:20230504112935j:image

新市街に帰ってきた。マッサージに行って回復。
f:id:sakariba:20230504113408j:image

トルハルバン多発スポットを見つけて喜ぶわたくし。通行人に写真撮ってもらった。
f:id:sakariba:20230504113143j:image

コンビニ入ったらカッコいいボトルのソジュ(韓国焼酎)発見。ソウルでは見なかったので買っておいてもよかったかも。
f:id:sakariba:20230504113103j:image

バーの仲間たちと飲み会です。昨夜「明日何食べたい?」と聞かれたので「チェジュならではの家庭料理が食べたい!観光向けじゃなくてみんなが普段行くようなカジュアルな雰囲気がいい」と伝えたら連れて行ってもらえた。
f:id:sakariba:20230504113243j:image

彼らは毎週末集まって飲むのが定例らしく、それに混ぜてもらった。一次会で居酒屋、二次会でバー、三次会で知らない店に行くのがルールだとか。

チェジュ産のマッコリで乾杯!サッパリしてめちゃくちゃ飲みやすい。
f:id:sakariba:20230504113252j:image

このお店の人気メニューは、慶尚道キョンサンド)の郷土料理「トゥルチギ」。豚肉や野菜を甘辛く煮込んだもので、チェジュではイカを入れるのが特徴らしい。オッパ(お兄さん)が手際よく調理してくれた。
f:id:sakariba:20230504113136j:image

完成したトゥルチギをレタスに乗っけていただく。うまー!イカと豚の濃厚な旨みが口内で爆発する。シャキシャキしたレタスの食感と、じっくり炒まったネギやモヤシのハーモニーも味わい深い。
f:id:sakariba:20230504113228j:image

ソジュに移行しました。日本の焼酎と違う甘い味わいで、でも食中酒らしいスッキリさとショットでカパカパ飲める喉越しの良さが魅力(で危険!)。韓国で手酌はNGなので、目上の方に注いでもらうのが基本。注ぐたびにみんなで乾杯するのも楽しい。
f:id:sakariba:20230504112944j:image

乾杯の言い方も色々あり、スラングをいくつか教えてもらった。教本にはとても載らない言い方で、日本語で言うと「死ねー!」とか「みんなで死のう!」とか「地獄で会おう」「天国に還ろう」等。

通常のソジュから、チェジュ特産のソジュ「ハンラサン」に移行した。

ハンラサン(漢拏山)とは180万年前に噴火した済州島の大部分を占める火山の名。チェジュの人々にとってシンボル的存在の山の名前のこの焼酎は、山の地下水で造られた焼酎で、度数は21度で少しだけほかの韓国焼酎より度数が高い。

飲みやすさは変わらないのにアルコールは強いのでますます危険!ショットで注ぎ合える手軽さは店員さんにドリンクを注文して待つタイムラグが不要なので、連続飲酒ができてしまうのだ。

しかし彼らに言わせると、マッコリよりも悪酔いはしないらしい。マッコリも同じく飲みやすいが、あちらは腰から下が本当に動かなくなるらしい。ソジュはまだ立ち上がれるそうだ。そこまで飲んだことがないから半信半疑だが、現地の人に言われると戦々恐々としてしまう。

日本語が少し出来るオッパが「飲みすぎて、みんな、死ぬ。でも、翌朝、起きる。俺たちは、ゾンビ!」と高らかに叫ぶ。カタコト特有の断定的な話し方が妙にツボってしまう。

 

チェジュ・マッコリとハンラサン・ソジュの空きボトルがテーブルを埋め尽くしてきた頃、空恐ろしくなって「韓国にはウコンの力ヘパリーゼみたいなアルコール分解を助ける二日酔い対策ドリンクはある?」と尋ねた。全員一致め「808DAWN」が一番とのことだった。へぇ、コンビニで探してみようかなとメモった直後、タバコを吸いに出た1人のオッパが戻ってきて、そのドリンクを手渡した。わざわざ買いに行ってくれたらしい。

f:id:sakariba:20230504113016j:image

缶にドクター中松的なおじさんの顔がプリントされており、いかにも「効きそう」な予感がする。味は漢方的な甘さがあり、好きな感じ。1本500円と高価だが、果たして。

 

店を移していつものバーへ。ここからは赤ワインになった。
f:id:sakariba:20230504113154j:image

「貴方はこの女優に似てるね〜」と写真を見せてくれた。誰だか分からないがこんな綺麗な人で例えてくれるなんて…。ちなみにこのオッパは新聞なんかに文章を書く仕事をしているらしく、怪しいおじさんではないらしい。ほかのオッパも薬剤師だったり書道家だったりと日中は普通に働いているそうだ。
f:id:sakariba:20230504113414j:image

漢詩や禅語を教えてもらった。
f:id:sakariba:20230504113217j:image

ワインを数本空けて、ラストは韓国酒のワンカップ。彼は離婚をきっかけに、20年前にソウルからチェジュに移住した。ソウルに一人娘がいるが長年会っていないそうだ。腕に禅語の「竹影掃堦塵不動、月穿潭底水無痕(何ものにもとらわれることのない心=禅の境地)」の文字のタトゥーが入っていて、ゴツいシルバーのアクセサリーをじゃらじゃら付けた謎のおじさん。
f:id:sakariba:20230504113149j:image

踊り始めるオッパ。彼のガールフレンド(今日は用事で来れなかったが電話でリモート参加した)は彼の13歳年下だが職場の上司で、しかも彼女が“ご主人様”らしい。一緒に住んでいるが結婚する気はなく、互いの親にせっつかれているそう。まるで韓国ドラマのような設定だ。みんなキャラが濃い!
f:id:sakariba:20230504113033j:image

またも閉店まで飲んだ。チェジュ生まれ、チェジュ育ちのマスターが送り出してくれた。昔デザイン会社で働いていて、この店の内装も自分で施工したらしい。音楽が好きで、お酒をつくる時間や接客する時間よりも曲を選んでセッティングしている時間の方が長い。日本の音楽も好きで、行く度にうまいこと流してくれる。


f:id:sakariba:20230504113146j:image

 

夜も更けたので彼らにホテルまで送ってもらい別れた。

「待ってるよー!」バイバイの時はやっぱり切ない。

酒場の人間関係が好きだ。大人になると新しい友達はできづらいと言うし、まぁ家と職場の往復だけでは機会が少ないのは仕方ないとも思うけれど、学生時代から酒場を中心にコミュニティに加わらせてもらった身からすると大して変わらない気もする。むしろ、損得勘定抜きに付き合える関係性が貴重ということに気づいてからは、大人になってからの方が友達(を続けること)の大切さが身に染みる。

一緒に呑んで楽しい友達が世界のどこかにいて、元気にやっていることを想像するだけで心があたたかくなるし、今こうして生活や仕事をコツコツ頑張るのも悪くないぞと思える。「会えない時間が 愛 育てるのさ」は友達においても言えるんじゃないかな。

 

翌朝、あれだけ飲んだのにほとんど残っておらず、お腹が空いて目覚めた。ゆっくり支度してソウルに戻るため空港へ。2泊はあっという間だった。1週間…いや1か月くらい滞在して過ごしたい。テレワークならできるだろうか。f:id:sakariba:20230504112835j:image

またね、チェジュ!
f:id:sakariba:20230504112850j:image

帰りはT'Wayで。ちなみに韓国の国内便の航空券の取り方は、Trip.comあたりで路線を選択してネット決済するだけ。片道5,000~8,000円くらいで、毎日1時間に1本くらいの勢いで発着してるので手軽に予約できます。
f:id:sakariba:20230504113059j:image

金浦空港に着いて、ホテルチェックインまでサテンで茶しばこうか。
f:id:sakariba:20230504113256j:image

ホテル近くのお店でサムギョプサル。デンモクで日本語が入っていたが「蜂蜜食べた赤い豚」という気になるメニューもあった。熟成肉と普通ののハーフ&ハーフ、韓牛もちょっと食べちゃお。韓牛まーじ美味い。
f:id:sakariba:20230504113133j:image

東大門のDTP。ザハ建築が不思議に馴染む街。

f:id:sakariba:20230504112759j:image

ホテルにチェックイン。今回も東大門の東横インです。2泊で10,000円くらいかな。

寝るだけなんでアクセスよければどこでもいいんですが、コスパの良さと清潔感、安心感的に結局ここに落ち着いてしまう。もっと冒険しなくては。
f:id:sakariba:20230504113025j:image

長くなってきたので前半はこのくらいで。後半のソウル編に続く。

世界は贈与でできている~バレンタインの必勝法

ちょっとした手土産を買いたくて、新宿で友人たちと食事するついでに高島屋に寄った。お相手に「オッ」と思わせるようなイカした手土産を買いたい時は伊勢丹一択ですが、今回はビジネスパートナーとの初対面で手ぶらはカッコつかないからという理由なので高島屋で(食事先から近かったからとも言う)。

 

手土産。

「手土産のセンスに本質が現れる」とまでは言わないが、せっかくなので貰って嬉しいモノをあげたい。どうせなら楽しく買い物したいし、守りに入ったワンパターンもツマラナイ。鼻息荒くしてデパチカを流す時間は結構スキだ。

「冷やかしじゃあないのよ、買い物するんだからね」と心で唱えていると「客オーラ」が放たれるのか、不思議と店員さんも「このお客様、買う気ね」といつもより積極的に接客してくれる気もする。

用途によって変わるが、鉄板なのは「銀座ウエスト」のリーフパイセット、「ヨックモック」のシガールセット、「資生堂パーラー」の花椿ビスケット、夏は「千疋屋総本店」のフルーツゼリー詰め合わせ。個人的に選びがちなのは「銀座和光」のチョコレートアソート、「空也」の最中。品川駅なら「ぎんざ空也 空いろ」のどら焼き&クッキー。甘いものが苦手な方には「銀座あけぼの」のおかき。これらはド定番中の定番(かなりクラシック寄り)だが、たいてい喜ばれる。自分であんまり買わない類のお菓子って貰うと嬉しいし、周りにも配りやすい。

 

新宿の高島屋の地下を一周し、FAUCHONやOGGIに心奪われはしたものの、今回はお相手がご高齢ということもあり、「個包装」「賞味期限が長い」「カジュアルな金額」「(物理的な)重みがある」という条件を鑑みた結果・・・

選ばれたのは、「ヨックモック」のシガールとクッキー詰め合わせ(シーズン限定缶入りの)でした。カンカンが可愛いって強い。

www.yokumoku.jp

 

高島屋では、ちょうど今日からバレンタイン催事が始まっていたので偵察してきました。そろそろ今年のバレンタインの作戦を立てなければ。

平日の営業時間終了間際ということもあり、比較的空いてましたが、バレンタイン直前の週末なんかは満員電車さながらの密が発生します。狙っているショコラがある方はお早めに・・・。

 

チョコ(あえて「ショコラ」とは言わない)を貰う側の男性はあんまり意識しないかもしれませんが、まぁまぁな数の女性にとってバレンタインは特別なシーズンイベントだと思います。最近は「義理チョコ」は減り、女友達にあげる「友チョコ」や自分用の「ご褒美チョコ」が隆盛と聞きますが、やっぱりパートナーや思い人が居る方は「本命チョコ」を用意したくなります。

もちろん私もご多分に漏れず「本命チョコ」を真剣に選ぶわけですが、それはそれとして、バレンタインは「投資機会」でもあると思っています。

投資というと聞こえが悪いですが、男友達、呑み友達、上司など日頃お世話になっている身近な方に渡す「義理チョコ」ならぬ「人情チョコ」を、毎年きっちり買って贈っています。思いを込めて「人情チョコ」をお渡しすると、あら不思議。チョコの原価よりもちょっぴり高めのリターンが返ってくることがあります。

「人情チョコ」を貰った人もニッコリ、予想外のリターンを貰った私もニッコリ、チョコが売れた百貨店もニッコリ。笑顔と会話が増え、経済がまわり、全員がWIN-WINとなります。成人したあたりでこの「人情チョコ」メソッドの可能性に気づいた私は、毎年色んなパターンで色んな関係性の人に様々な金額帯のチョコを贈り続け、プラスが最も大きくなる必勝パターンを編み出しました。それが以下の5項目です。

 

①可能な限り、自分より年齢の高い人にあげる

②いかにも百貨店でしか買えないパッケージのチョコレートを選ぶ

③奇を衒わない、でも気の利いたチョコレートが5個程度入ったチョコレートを選ぶ

④金額は1500~2000円程度に留める

⑤日頃の感謝を綴った手書きのメッセージを添える

 

どれもシンプルな手法ですが、下記のような狙いが込められています。かなりウエメセですがご愛嬌。

 

①可能な限り、自分より年齢の高い人にあげる

 →異性にチョコを貰って喜ばない人は少ないと勝手に思っていますが、年々貰える相手は限定されていきます。彼女、妻、子ども、部下など。義理だろうが何だろうが、年下の異性がわざわざ自分用に用意してくれたという事実だけで幸せな気持ちになるはずです。

 

②いかにも百貨店でしか買えないパッケージのチョコレートを選ぶ

 →コンビニでもスーパーでもチョコは売ってますが、百貨店まで足を運んで買ってくれたという時間と労力に感動してくれます。それが分かるよう、必ず専用の紙袋に入れて渡しましょう。

なお、多くの男性はチョコレートのブランドに詳しくないので、「日本初上陸のパティシエ」や「限定発売」といったラベルにこだわる必要はありません。そういう特別なチョコは胃の合う女友達と食べましょう。

 

③奇を衒わない、でも気の利いたチョコレートが5~6個程度入ったチョコレートを選ぶ

 →いくら義理でも、板チョコ(「タブレット」と言います)はNGです。キャラクターコラボもウケが悪いです。冷蔵保管が必要な生チョコは美味しいですが使い勝手が悪いので、お酒とコラボしたトリュフや、色々な味が楽しめるチョコレートボンボンを推奨します。

なお、百貨店でパティシエ特製チョコを買おうとしたら3個2000円は下らないので、海外の超有名ブランドではなく二軍くらい(失礼)のメーカーのを探しましょう。「高級チョコは男性が思う値段の3倍高い」ということは、もっと世の中に伝わってほしいと思います。

 

④金額は2000円前後に留める

 →「人情チョコ」はあくまで「日頃の感謝の気持ちを表した心ばかりの品」なので、リターンを求めてはいけません。たいていの方はホワイトデーに何かしらのリターンを用意してくださりますが、何らかの事情や考えでリターンしない選択をすることがあるかもしれません。その際もダメージが少ないのが2000円という金額です。

近年物価高のため、2000円で買えるそれなりのチョコには限りがありますが、頑張って探してください。

 

⑤日頃の感謝を綴った手書きのメッセージを添える

→チョコは所詮チョコ。ですがメッセージというひと手間を加えることでプライスレスな贈り物に変わります。100均で7~8枚セットで売っている可愛いカラフルなメッセージメモを買って、色ペンで手書きしてください。内容は「いつもありがとうございます」プラスアルファのコピー&ペーストで構いません。

 

以上の作戦をふまえ、これまで買ったことのあるチョコを紹介します。思いついたらまた増やします。どれもどこかしらの百貨店のバレンタイン催事場で買えます。

 

竹鶴ピュアモルト生チョコレート | 生チョコレート発祥のお店 シルスマリア

www.asahishuzo.ne.jp

anny.gift

生チョコレート"CHAMPAGNE(シャンパン)”|メゾンカカオ【公式】通販 オンラインショップ – MAISON CACAO

 

リターンについてですが、原価×1.5~2.5に落ち着く傾向があります。原価を下回るリターンはなかったと記憶しています。贈ったチョコの値段をネットで調べられる時代ですから、男性側もある程度計算しているのかもしれません。これまでで嬉しかった「人情チョコ」のリターンは、ジャンポールエヴァンのマカロンセット(7000円程度)かなぁ。あまりに高額すぎるとそれはそれで引くので、うまい塩梅を探ってみてください。

 

リターンに悩む男性は、SHIROのオードパルファムやデュフューザー(おすすめはキンモクセイ)あたりがジェントルです。センスの良いリターンをくださる方へは、翌年から欠かさずに「人情チョコ」を贈り続けます。ロクシタンのハンドクリームは家に余りがちなので、目先を変えたヘアケアやボディケアアイテムが嬉しいです。

shiro-shiro.jp

https://jp.loccitane.com/items/17HI050G20.html

 

フランス現代思想の「贈与論」を引くまでもなく、人間関係のすべては与えることから始まります。先手必勝!

この記事を読んで私の手の内を知ったリアル知人が「今年はバレンタインくれなくていいから」と言ってこないことを祈ります。

韓国に行こう③美術館三昧&爆バイイングのソウル編

色々あって、4日ぶりのソウルに帰ってきた。(ここまでの道中は前記事参照)

sakariba.hatenablog.com

 

チェジュに行く前に東大門駅のコインロッカーに預けた荷物をピックアップして、またも東横インにイン。普段の国内旅なら選ばないホテルチェーン。もうちょい気の利いたホテルに泊まってもいいんだけど、寝に帰るだけのひとりっぷだし、最低限のすべてが揃ってるからバカにできないのよね、東横イン…。

 

海外のラグジュアリーホテル(3万円~)>国内のラグジュアリーホテル(3万円~)>>国内のホテルチェーン(~1万円)>>超えられない壁>>海外のホテルチェーン(~1万円)

満足度でいうとこんなところか。海外の名も知らぬホテルチェーン、禁煙部屋なのに煙草くさかったりシャワーの出が悪かったり、セキュリティ的に心配なところもある印象なので。

 

さて、待ち合わせがあるので、部屋に荷物を置いて街へ繰り出そう。

前大統領の文化政策で、市内の文化財や建物が夜間ライトアップするようになったと聞いた。

たまには会食っぽいことを。朝鮮の宮廷料理だそうで、ひとりでは絶対食べに行かないタイプのレストラン!キムチや唐辛子が入る前、「チャングムの誓い」の時代かしら。

マッコリやチャミスル以外のお酒を初めていただいた。「宝海」と書かれているのは「宝海覆盆子酒(ボクブンジャ)」という木苺の酒。男性機能にイイらしい。「百歳酒」は長生きするとか。どちらも飲みやすい薬膳酒で美味しかった…。

夜の街をぶらり。どの店もにぎわっていて、若者たちがテラスでワイワイやっていた。あと1か月もすれば寒くなるので、去り行く夏を惜しんでいるよう。川沿いもライトアップしていて、男女が愛を語らっていた。

翌朝。旅も終わりが近づいてきた。残りは美術館三昧といきましょう。まずは、サムソンが運営するリウム美術館へ。ホテルから歩いて40分くらいだったので、朝の散歩がてら公園抜けてレッツゴー。

公園内に韓屋風のカフェがあった。ブレンド片手にモーニング公園散歩といきますか。

そして待望のリウム美術館!2021年10月にリニューアルした結果が見たくて見たくて。

www.lottehotelmagazine.com

 

音声ガイドは貸出式スマホ(もちろんサムスン製)のアプリから。日本語対応しててありがたいね。操作楽々で、今まで使ったどの音声ガイドよりも解説が充実していて感動。

 

常設展示すばらしい…。どうやって撮っても格好良くなってしまう。天井から吊り下げ式の展示ケースとか、装飾具を貼った透明の展示台とか、どうなってるの…。

階段ですら手を抜かない。MOA美術館に通ずるライティングだ…。

エントランスに設置されたLED高精細ディスプレイ(値段考えるだけで恐ろしい)もさりげなくてナイスだ。日本国内でもこういうのほしい…。

ショップも素敵なんですが、どれもお値段が高くて買えません。。。グッズのセンスは完全にヨーロッパの美術館ですね。

ついでに企画展へ。常設展示で頭がいっぱいいっぱいになったこともあり、こっちはよく分からなかったかな。時間足りなくなって映像モノ飛ばしてしまいました。

屋外展示。アニッシュ・カプーア展を常設展示できるってどんだけ金あるんだ。

リウム美術館が凄すぎて、頭を金の延べ棒でガツンと殴られたような衝撃です。広大な敷地とゆったりと使える建築、素晴らしいコレクション、わかりやすく深みのある解説、最新技術を使った装置、ゆとりのあるスタッフ布陣、美術館の理想郷じゃん…。うう、ここのうちのコになりたい!

 

フラフラ歩いて梨泰院(イテウォン)へ。ハロウィンの事故より1か月以上前なので、現在はどうなっているか分かりませんが‥。

香水やお香を扱う専門店が増えていた。コロナ禍でおうち需要が高まったからかな。レコードショップもあった。ハイブランドのお店を冷やかしたり、歩いててほんと楽しいエリアでした。

韓国の友達との待ち合わせ場所へ。

大学時代、1年間留学に来ていた彼女と同じゼミになって以来、ちょっとした生活のサポートをしたり、一緒にあいちトリエンナーレ2010に行ったり(夜行バスで!)、ともに美術学徒として将来一緒に仕事しようと誓い合った同士なのです。

8年ぶり?もっと?昨年彼女が結婚した時、オンライン結婚式にも招いてくれたので久々な気がしない。オススメの韓国風しゃぶしゃぶでランチをしました。美味しかったぁ!

2021年にオープンしたソウル工芸博物館へ。ここも素晴らしかった。展示はもちろんサインや什器も凝っていた。なんと無料!

ガラスのハイケースの納まりが格好イイ。

グラフィックパネルの花部分が刺繍になっていてスゴイという話をしています。

テラスや庭も居心地がいい。日常的にここに通えるソウルの人うらやましいぞ!

ソウル名物・カフェでまったり女子トーク!・・相変わらず美術の話で盛り上がりました。

サプライズでプレゼントもらっちゃった。GRANHANDという流行りの香り専門店の香水です。「SUSHI SARMON」というナゾの名前ですがイイ香り。私から彼女へは、結婚祝いでル・クルーゼのペアディッシュを贈りました。新婚さんの食卓を彩ってくれるといいな。

駅で解散して(抱き合って泣いちゃった)、私はまだまだ街を歩く。

世界のどこかで友達が頑張っていることを想像するとあったかい気持ちになるな。私も頑張ろう。

ちょっとは仕事に役立つこともするかと、商業施設リサーチ。

友達に教えてもらった新しい商業施設「LCDC」。センスのいいテナントが集まっていた。

滞在中ずっとお天気で、毎日夕焼けが美しかった。

LCDC内。hanazhoというブランドが良かった。石鹸やアロマを扱っていて、すごく気に入った香りのアイテムがあったので自分用に2個買った。指先に塗るタイプで、ストレスを緩和するという作用のハーブ系。今も持ち歩いています。

https://www.instagram.com/hanahzo/?hl=en

その他いろいろ。ポップアップショップは凝った内装が多い(店内にプールを作っちゃったり、内装というレベルでない店も)。

スターフィールドCOEXモール ピョルマダン図書館を再訪。数年前に訪れて感動したけれど、その後蔦屋書店が日本にも入ってきたので見慣れた感。

さすがに連日2万歩超えなので、そろそろ歩き疲れたなーとマッサージに行きました。ホテルでGoogleマップを検索して、良さげなところに突撃。ミリオレという雑居ファッションビルに入っています。割と安い。

www.konest.com

マッサージ屋に行くと店長らしきオバサマが「15分後に来て!」と言うので、「じゃあごはん食べてきていい?」と聞いたら「マッサージ前に食べちゃだめ!」とのこと(確かに)。おとなしくミリオレの怪しい店冷やかして店に戻りました。

60分コースでほぐされて、あーよく眠れそうだと支払い済ませて帰ろうとしたら、オバサマが「あなたゴハンまだなんでしょ?私もこれから行くから一緒に行きましょう」と有無を言わさず連れていかれました。しかも、店員でも客でもなさそうなネーチャンも一緒だ。誰だ。

「この近くに安い店あるから。美味しいわよ」と来たのは、なんと初日に一人で行った定食屋!!!もちろんそれは言わず「わぁ~素敵なお店」と喜びました。

「何食べる?スンドゥブチゲとビビンパがおすすめよ」とのことでしたが、確かにスンドゥブチゲは美味しかったけれどもう食べたので、まだ食べていないビビンパを選択。

 

ビビンパにはこのソースをかけるのよ」とかけてくれるオバサマ(母のようだ)と、英語も日本語もまったくできないのに何故か意思疎通ができたネーチャン。「もっと食べなさい」と餃子を奢ってくれました。

韓国は、ひとりっぷで行っても毎回誰かとゴハンを食べることになるのでありがたいです。食卓はみんなで囲む方が楽しいよね。

 

マッサージ効果でよく眠れた翌日。丸1日使える最終日。

あさイチでソウル現代美術館。事前予約制ですが当日行ってもなんとか入れてくれた。

企画展でヒュンダイの展示していた。メカメカしくて面白かったなぁ。そのまま万博の展示にしても面白そう。サムスンといいヒュンダイといい、韓国では財閥企業が現代アート分野で幅を利かせている。(三井三菱など、日本もそうか)

常設展示でサービスロボットが活躍していた。なんと展示解説係!韓国語のみでした。

ランチは、友達がおすすめしてくれた「Tea Therapy」。カレー美味しかった。そろそろ韓国っぽくない味を欲していた頃でした。韓方茶の専門店で、美味しかったのでお土産でも買いました。

www.konest.com

有名コスメブランド・イニスフリーの店舗だ~と思って入ったら売ってなかった。使い終わったボトル回収&リサイクル専門店らしい。そんなんアリか!と驚いた。リサイクルして生まれた内装材がどれも可愛かった…。

2021年にオープンしたショッピングモール「ザ・現代ソウル(THE HYUNDAI SEOUL)」。売り場面積は約8万9,100平方メートルと、ソウル市内最大の超大型店。でも店舗数は面積に対して他店よりも50%ほどと少なく、休憩スペースや自然がたっぷり。天井からは自然光が入る設計。

ここでもサービスロボットが働いていた。

お買い物エリアをうろつくものの、食指は動かず眺めるだけ。もっと「キャー♥」と言いながらショッピング堪能すべきなんだろうか。歩いているだけで楽しいのでイイのです…。

買い物よりメシ。立ち食いソバ的なノリで辛ラーメン屋。しみじみ美味い。

ソウル駅に行き、バラマキ土産を買いにロッテマートへ。駅のロッテマートが一番大型でアクセスもいい気がする。チェジュで飲んだ韓国酒や、宮廷料理屋で飲んだ漢方酒が売っていたので「キャー♥」と買いあさりました。

最終日。朝の便で戻るので空港行くだけですが。荷物パンッパンになってしまった。

リムジンバスが東横イン近くから出ていて助かった。空と海ばかり撮ってしまう。

空港で測ったらエアプサンの受け取り手荷物許容範囲の30kg超えていた。何も言われなかったのでスルーされたようだ。ありがとうございます。

仁川空港でも文化財展示がされていた。

朝ごはん&ラストメシ。サービスロボットを眺めながらスンドゥブチゲ。やっぱり空港メシはいまいちで、街で食べる方が美味しいね。

韓国はどこへ行ってもサービスロボットが働いていた。さらば。

帰国。何だかんだ色々買いました。バラマキ土産が凄いことに。そりゃ30kg超えるよ。チャミスルはまだ飲んでない。

帰国後も済州島の彼らとはしょっちゅうKakao Talkで連絡を取っています。

色々よくしてくれたお礼で、彼らに手紙を書いて、ちょっとしたものを送ったりもしました。国際便で高アルコール品は送れないので日本酒1本と、おつまみやお菓子など。

晦日の夜、その日本酒をみんなで飲んだと写真が送られてきた。

「あなたのおかげで最高のニューイヤーになりそう!」と真っ赤な顔した彼らが写っている。あぁ楽しそうだ、混ざりたいなぁ。海を渡った隣国の島で、ミュージックバーで日本酒を飲んで新年を迎えようとしている韓国人がいることは、たぶん私しか知らない。

 

本日、チェジュ航空が航空券700円キャンペーンを始めたので、早速ソウル行きと釜山行きのチケットを買ってしまいました。航空券自体は700円なんだけど、燃油サーチャージ・空港使用料・諸税で19,000円かかるので2万円ですが。チェジュ行きのチケットもおさえつつ、これから旅程を詰めないと。4月のソウルでエドワード・ホッパー展をやるそうなので絶対に立ち寄りたい。行きたいところ、会いたい人が多すぎて幸せだ。

いよいよ韓国語、勉強するかぁ!

韓国に行こう②念願の釜山ビエンナーレ編

そんなこんなで、釜山に来た。(ここまでの道中は前記事参照)

sakariba.hatenablog.com

 

ホテルに荷物を預けて、釜山ビエンナーレのメイン会場・釜山現代美術館へ向かった。釜山も公共交通機関が充実していて、地下鉄とバスを使って大概の場所に行けた。

www.busanbiennale2022.org

釜山現代美術館。街の中心部から少し外れたエリアに位置し、その代わりにバカでかい敷地面積を有する。立ち位置的には東京都現代美術館に似ている。建築の外壁にグリーン(本物だった!)が生えている。

館内に入り、天井の高さに驚いた。平日なのであまり混んでなく。ビエンナーレは街中にポスター等もないので知名度は低そう。時期も時期だったし、この展示を観た日本人はかなり少ない気がする。

今回のビエンナーレは「We, on the Rising Wave(私たちは、立ち上がる波の上で)」というテーマのもと、26ヶ国から64組のアーティストやアート・コレクティブが参加。「移住」「労働と女性」「都市の生態系」「技術の変化と場所性」をキーワードに、世界各地の都市の出来事や状況を掘り下げ、結びつけることで、現在を包括的に理解しようと試み。

知らなかったのだが、1950年の朝鮮戦争で首都ソウルが陥落した際、釜山が臨時首都に指定された過去があった。釜山には大量の難民が押し寄せ、人口が劇的に増加した。そして(韓国にとっての)戦後、釜山はアジア最大級のハブ港湾として経済発展を遂げた。

ロビーにロボットがいた。動いていなかったので何をするのかは不明。

第一室。この天井高、まさに現代美術館。会田誠さんが以前Twitterで書いていたけれど、近代美術の展示はそこまで天井高を必要としないけれど現代美術には必須らしい。東京国立近代美術館現代アート観ると少し窮屈そうだもんなぁ。

この作品は、イギリス人作家の作品だが、釜山の漁船が使っているのと同じ網が鉄柱に立て掛けられていた。港湾都市としての釜山の歩みを象徴した作品であるようだった。

キャプションは韓英併記でした。英語は難しい言い回しが多かったので、翻訳アプリで韓国語の方訳して読みました。

昔と今の釜山を比較する写真が面白かった。やはりここ数十年で急激に近代化が進んだらしい。マンション群など巨大な建設物

天井高…。搬入口ここにあるの便利ね。

国際展なので作家のバラエティー幅広かった。

平日だけど鑑賞者は若い人が多かった。日本はシニア多めなので新鮮。

攻めてる作品も。官能的な映像作品よかった。

廊下のベンチで寝転がってる人が居て、アートかと思った。

キッズライブラリーが巨大でオシャレ!

オレンジの建屋があって、何だこりゃ?と思ったらカフェだった。入口ちっさ!

カフェの内装も不思議。不思議の国のアリスみたい。

アーカイブセンターも立派。調査結果の展示もあった。

屋外展示もあった。アヒルちゃんがいる。

近づいたらこんな構造で。登れました!

ショップは意外と小さく、オリジナルグッズも少な目。サコッシュが可愛かったので買いました。

ビエンナーレ楽しんだ後はバスと電車で移動し、国際市場方面へ。赤と黄色のパラソルがパワフル。フルーツジュース美味しかった。

たこ焼き?食べたよ。

映画「国際市場で逢いましょう」観直したくなりました。

露店で有名ブランドのコピー商品が売られていました(載せていいのか?写真OKとのこと)。単なる質の悪いコピーではなく、ロゴの改変具合がユーモラスで笑っちゃった。

たくさん歩いてホテルに戻った。スタイリッシュな部屋です。買い物スポットとしてはソウルに引けを取らないね。単純な値段なら釜山の方が安いかも。

済州島の空港で衝動買いした限定チャミスル。持ち歩いてたら道行く人たちに「いいね!」「済州島チャミスルは美味いよなぁ」と話しかけられるなど。

ホテルの屋上から見た景色。釜山駅至近なので電車好きにはたまらんね。

夕食に行こうとホテルを出ると、地面にショップカードが散らばってた。デリヘル的なマッサージのチラシらしい。呼ぶ人がいるんだろうか…。

夕食は、済州島の子が教えてくれたお店へ。「タコ鍋を食べるならココが一番」とのこと。観光地ではなくローカルエリア。

メニューを翻訳しながら店員さんにオーダー。

薬膳スープを煮立たせて生ダコを放り込む。店員さんがハサミでジョキジョキと切り、サーブしてくれる。ピンク色に湯だったタコがたまらなく美味しい。

カンジャンケジャン!ワタリガニのもつ濃厚な味わいと、にんにくや生姜と一緒に漬けた醤油ダレが絶妙にマッチ。酒泥棒!無心で食べてしまう。

ホテルに戻ったらデリヘルカードが増えていた。誰が撒いてるんだこれ。

翌朝。今日もいい天気。

朝ごはんは釜山駅前のAWESOME CAFEで。チェーンだけど内装が素敵です。ブルーベリージャムとチキンのサンドというオシャレメシ。美味しかった!

バスと電車を乗り継ぎ、釜山ビエンナーレの影島会場へ。Google Mapで移動したがちょっと迷った。この写真は最寄りのバス停降りたところでしたが、会場はここから海に降りたあたりでした。

ビエンナーレはほとんど案内がないので、この矢印を見つけて安堵。ドデカイ倉庫が会場でした。

chim↑pomの作品。日本のどぶろくと韓国のマッコリのハイブリッド酒「ドブロッコリ」を考案し、ビエンナーレ公式ドリンクとするプロジェクト。マッコリもドブロクも、ともに「自宅で容易に醸造できるアルコール度数の高いにごり酒」という共通点がある。どちらも日本政府によって醸造が禁止されたが、釜山では当局からの監視に抵抗して醸造が続けられた。

 

影島(ヨンド)は、日本統治時代の1912年に朝鮮半島初の近代式造船所がつくられた地区。1970~80年代には20万人以上の人口を擁したが、現在は造船業の陰りによって人口は半減。で、そんな歴史ある影島の造船所跡が会場。

近くの巨大な建物、P.Ark Cafe & Bakery。階段部分に自由に座れるようになっていたり、港湾風景を借景にしていたり、素敵な設計。

続いて、釜山港に設けられた会場「第1埠頭」へ。こちらもバカデカイ。

この第1埠頭には、より深く「海」について意識させられる作品が集められていた。

この作品がよかった。作家は、1985年韓国生まれの作家、ソン・ミンジョン。1945年神戸生まれの「春子」という架空の日本人女性の物語。23歳のときにエンジニアの夫の赴任に伴い釜山に越してきた春子が、工場で働く同い年のチュンジャ(韓国語で「春の子」を意味する)と出会うというストーリー。

釜山ビエンナーレ、良かった。国際展としてのレベルの高さに圧倒された。各作品も見ごたえがあるし、何より会場選定が良かった。公共交通機関を使いながら2日間で見終える規模感で、ふだん行かないエリアや歴史的地区に足を運ばせて、街や人について考えさせ、想像させる。大きな歴史と小さな歴史が交錯する街・釜山。その巨大なうねりの上に立ち、懸命に生きてきた人々の生きた証をたどるような構成となっていた。

観光やエンターテインメントに媚びず、文化発信としての矜持を感じさせる事業をやり切る手腕をふるう釜山市スゲェ。現代美術館も素晴らしい施設だったし、アートにおいては完全に日本を超えたんじゃないかなと思ってしまい、ちと寂しい。

 

夕方にソウルに戻るので、それまで最後の釜山観光。どんかつ定食気になる。

ランチはオカズたくさん韓定食。おいしかった~

安アクセサリー屋。天井までビッシリ。バラマキ土産によさげ。

コロナの影響か空きテナントもチラホラ。

ピンクの可愛いお店、コスメかな?と思ったらアダルトショップだった。コンドームの陳列方法が斬新。膨らませて形や印象を見せるとは。

韓国高速鉄道KTXでソウルへ。

ソウル駅着。

釜山は1泊しかできなかったので後ろ髪引かれる思いです。釜山ビエンナーレ2024はもちろん、いずれ釜山万博が開かれそうだし、この先何度も来るかもしれない予感がある。九州から船で行ってもみたいな。次回はもうちょっと歴史の勉強もしておこう。

韓国に行こう①行き当たりばったり済州島編

そんなわけで、久々の海外ひとりっぷで韓国に行きました。

目的は2つ。

①行ったことのない韓国の都市に行く

②釜山ビエンナーレ2022に行く

 

今回は、スライドした夏期休暇をフルに使い7泊8日の1週間の滞在です。

行先と行程をどうするか。韓国自体は2019年に行ったソウルがラスト訪問だったので、多少の地理感はありつつもコロナ禍を挟み激変しているだろうから、2~3日くらいは過ごしたい。折角期間中なので釜山ビエンナーレもしっかり楽しむため2日必要。2都市なら余裕じゃん!ノープランでブラブラしてもいいなと思っていたところ、友人が済州島の現地の方を紹介してくれるというので流れで済州島にも行くことに。済州島ってどうやってアクセスするの?船?

で、いろいろ調べた結果、下記のようなスケジュールで動くことにしました。

 

【スケジュール】

1日目:成田空港→仁川空港 ソウル泊@東横イン ソウル東大門 No.2

2日目:金浦空港→済州空港 済州島泊@アンバー ホテル チェジュ

3日目:済州島泊@アンバー ホテル チェジュ

4日目:済州空港→釜山空港 釜山泊@プサン ビューホテル

5日目:釜山→ソウル(KTX) ソウル泊@東横イン ソウル東大門 No.2

6日目:ソウル泊@東横イン ソウル東大門 No.2

7日目:ソウル泊@東横イン ソウル東大門 No.2

8日目:仁川空港→成田空港

 

移動ばっかやな。でも仕方ない。現地での会食もあったので、最も効率のイイ行程を考えてこうなりました。次行く時は済州島のリゾートホテルにも泊まってみたい。

なお、2泊目と5日目の間、スーツケースは東大門駅のコインロッカーに預けて、前記事で紹介したカリマーのポケッタブルリュックに切り替えて軽量化を図りました。旅中の移動にスーツケースがあるだけで駆動力ガクっと落ちますからね。6、7日目は平日だったので、日中に万が一仕事が入っても対応できるように身構えましたが大丈夫でした。

 

では、ここからは写真とともに旅のレポートを開始します。

エアプサンで渡韓。LCCですが座席の狭さがそんなに気にならない機体。

韓国上陸。仁川空港は広い。審査後、到着時PCR検査を受けるため移動。

K-ETAとQ-CODEに登録済だったので、仁川空港到着わずか20分ちょいで地下鉄に。PCR検査も3分くらいで登録・検査・支払い終えてビックリ。DX~!

ソウル市内に向かうA'REX車内。妊婦優先席にぬいぐるみが置いてあった。

窓が広くて気持ちいい車内。遠くに山が見える。滞在中ずっと気持ちのイイ晴れでした。

ソウル駅着。駅構内にテレワークスペースがありました。集中できる?

ホテルに荷物を置き、夕飯を食べに街中へ。うぉぉ、ネオンサインがハングルだ!日本語がない!この非日常の景色を体感するために飛行機に乗ってやってきたのだよ。

東大門エリア、各エリアへのアクセスが良いわりにホテルが安いので滞在しがち。夜遅くまで営業する飲食店もたくさんあります。

ショッピングモールも遅くまで営業していました。時短営業とかないのね。

初日だしサクっと食べられる定食屋でチゲを食べました。800円しなかったかな。コクがあって美味しかった!一人でも入りやすいお店が増えていてありがたい。

食後、夜の東大寺を少し散策。DDP(東大門デザインプラザ)のライトアップが格好イイ。ザハ・ハディドの建築です。

夜も更けているのに絶賛営業中のファッションビルがありました。入ってみましょう。

小分けにされた区画で洋服を展示・販売しています。しかしメインは小売ではなく「卸」!

知らずに入りましたが、ここはレディースファッション専門卸売りショッピングビル「apM PLACE」。営業時間はなんと20:00~翌5:00。主なターゲットはバイヤーですが、1着ずつの小売に対応してくれるお店もあります。支払いは現金のみです。

www.konest.com

展示スペースよりも卸の荷物の方が場所を取っているお店も。

卸価格ということでかなり安い。最旬デザインのトップスが2000円くらいで買えます。往路の服しか持たずに、滞在中の衣服はここで揃えるのも楽しいかも。

「WOMAN」の日本語訳、「女性」じゃなくて「女装」になるのね。

ホテルへの帰り道。屋台が立ち並ぶエリアもあった。チャミスルを何本も並べて飲む若者が多く、韓国ドラマまんまだ~!とテンションが上がる。

ホヤ人気なのかしら。

東大門観光案内所は夜25時まで営業していて、パンフレット類をゲットするのに助かった。初日に紙モノの情報をゲットしておくのが旅のポイントです。ついでにオリヤン(韓国で圧倒的な人気を誇るヘルス&ビューティーストア「オリーブヤング」)でパックとリップを購入した。ホテルでの飲み物が欲しかったのでセブンでコーン茶も。

さっさと寝て翌朝は金浦空港へ。乗換で早朝にソウル駅に着いた。ソウルの公共交通機関は日英併記が多いのでハングル読めなくても旅に支障はあまりない。あ、日本のSuica的な交通ICカード「T-moneyカード」はマストで買いましょうね。

www.konest.com

前回の訪問時よりデジタルデバイスがどこも増えていた。

駅構内も近代的デザイン。動線が分かりやすい。天井が高くて解放感がある。

国内線のフライト時間まで朝ごはんを探す。韓屋風のフードコートがありました。

内装はカフェ風でオシャレ。発券機で注文して出来上がるのを待つタイプでした。

手洗い場が店内にあった。ダウンライトがオシャレ。

湯麺。早朝の胃には優しいですが味は微妙でした。800円くらい。韓国旅唯一あんまり美味しくなかったもの。

 

フライトで寝ていたら済州島に着いた。ソウル→済州島(チェジュ航空)は片道5000~7000円くらいかな。事前に予約して行きました。便は相当あります。

ノープランで済州島に着きましたが、思い立って世界遺産を観に行くことに。ちょうどバスが出るところだったので飛び乗った。約80分ゆられます。

世界遺産「城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)」。海底噴火によって生まれた山(オルム)で、済州島に約360個あるオルムの一つ。

www2.jhc.jp

チェジュのどこでも売っていた帽子。日本にもあるミカンではなく済州島の名産果物「ハルラボン」がモチーフ。修学旅行生や旅行客がみんな被っていて可愛かった。

青い海原の水平線。岸壁に海女の家があり、アワビなどの料理を出していました。

ひとりっぷなので道行く人に写真をお願いします。コツは恥を捨てることと、家族連れに頼むことです。「撮りましょうか?」と声をかけて家族写真を撮り(大抵感謝される)、「私もお願い!」と頼むとほぼ断られません。そして韓国の人たちは写真撮るのが上手。

インスタ映えっぽいカフェやお土産屋もたくさんあった。ハルラボンの生絞りジュース(400円くらい)味が濃くてすごく美味しかった。チェジュならではなので是非飲んで。

お昼はアワビ粥!色んなお店で出していました。値段はそんなに変わらないかな?「青島食堂」というところでは1500円くらいかな。滋味深い味わいで美味しかった。

世界遺産歩いた後、ビーチを見たかったのでまたバスに乗って移動。アクセスが良かった「月汀里(ウォルジョンリ)ビーチ」にしました。

「美しい道路済州7選」に選ばれた2.3Kmもの海岸をぶらりと歩き、オープンテラスで済州島のビールを飲みながら休憩。これぞ休暇の醍醐味。

少し歩くと畑もあった。日本とは全然違う景色。昨日まで日本にいたのに随分遠くに来たもんだと実感します。

ベタに観光地をまわるべく「東門市場」へ。島の北部にある「旧済州」地区に位置する市場で、済州市民の台所的存在で夜市が有名らしい。

市場大好き。東門市場、確かに楽しいんですがいかにも観光地っぽい。アメ横みたいな雰囲気。値段はすごく安いわけではない。猫は可愛い。

ハルラボン買いたいけれど日本に持ち込みできないからなぁ。

 

結構奥は深い。今どこ歩いているのか分からなくなってくる。

チェジュのお土産まとめ買いにはよさそうですね。

B級グルメの食べ歩きもできます。うう、ここで食べると夕飯が入らなくなるのでガマン。

これは何だろう。パン?

シャッター街。やっぱりコロナで海外旅行客(主に日本人?)が激減したのが大きい模様。

バスでホテル方面に移動中。チェジュの博物館は次回行こう…。

ホテルにチェックイン。ここをキャンプ地とする!部屋が広くてキレイで嬉しい。のんびりするためにちょっとイイところにしたんですが、結局飲み歩くことになったので寝るだけでしたw場所は歓楽街ど真ん中で私好みでした。

暗くなるとネオンが眩しい。チェジュの夜はここからだ!繫華街広くて楽しい!散歩しながら今夜のメシを考える。やっぱりアレでしょ!

サムギョプサル~!チェジュ名物の黒豚、皮つき三枚肉!写真は250gの肉です。本当は1人2切れ以上注文しないといけないのですが、一人だし食べきれる自信がなかったので店員さんにお願いして1切れのみでオーダーさせていただきました。。。感謝。大きな店は1人くらい英語通じる人がいる感じ。

メニュー。一番下に「1人2切れ以上頼んでね」と書いてあります。1切れセットで2200円くらい。安い、、

前記事で紹介した翻訳アプリ「Papago」を使うとメニューが瞬時に日本語に。この精度はすごいでしょ。なんと手書きも判別してくれる。これがあるのでどこでも安心でした。

私の黒豚皮つき肉。店員さんが焼いたり切ったり、食べごろを教えてくれるので王様気分です。肉に特製タレ(発酵唐辛子と塩辛入り)とごま油をつけて、ニンニクとともにサンチュに巻いてガブリ。元気が出る味で絶品でした。人生最高サムギョプサル!

たっぷり食べ終えて21時半くらい。寝るにはまだ早いのでもうちょっと飲みたいですね。ちょっと誰かと喋りたい気分なのでバーに行きたいな。安全で、地元の人が行くような気軽さもあって、でも美味しいカクテルなんか作ってくれて、小粋な音楽が流れていて…という理想を思い浮かべつつGoogle Mapで「Bar」を検索。徒歩圏内の店をいくつかチェックし、内装写真と口コミから絞り、気になった店の1軒へ。

あやしい雑居ビルの2階だけれど、Mapに出ていた内観が抜群に好みだったお店。英語の口コミで「済州島で見つけた私だけのアジト」とあった。店名は読めない。私の直感がココと言っている。君に決めた!

大勝利でした。敗北を知りたい。ダウンライトの効いた今風のミュージックバー。ここは西麻布?バックバーも気の利いた酒ばかり。ヘンドリックスソーダをもらいました。

素敵な音楽と美味しいお酒を味わいながら済州島の夜を堪能していると、男性オーナーが英語で話しかけてくれました。

「観光?」――うん、そう。
「流したい曲のリクエストある?書いてくれればかけるよ」

まだバーの雰囲気をつかみかねていたので、迷いつつ書いた。ノラ・ジョーンズビートルズならいい感じの曲をかけてくれるだろう。一番上は「魔女の宅急便」と書いた。棚のCDの中に「魔女の宅急便」のDVDボックスがあったので、きっと知っているだろうと思って。

オーナーは紙を見てニヤリと笑い、サムズアップしてくれた。お、通じてよかった。

 

ほどなくしてノラ・ジョーンズがかかり、その後「ルージュの伝言」が流れた。カウンターに座っていたカップルが「!」と反応し、オーナーと会話をした。オーナーは私の書いた紙を2人に渡し、何か言っている。

推測だが、「(女性)これ、何の曲だっけ?」「(男性)日本のアニメじゃない?」「(オーナー)これは、あのお客さんがリクエストしたんだよ」といったところか。

カウンターの端に座る女性が私に声をかけた。韓国語だから分からない。私は「ごめんね、韓国語喋れないの」と英語で返した。意外なことに女性は英語が堪能だったので、笑顔になって英語で話してくれた。

「あなた日本人?私この曲好き!」

異国でコミュニケーションが取れることがこんなに嬉しいとは。こういう経験をするたびに、多少なりとも英語を話せて本当に良かったと思う。そして、ここのお店に足を運んだ幸運にも感謝した。

「日本人です。私もこの曲やこのアニメが好き。あそこにDVDが置いてあったから聞きたくなったの」

「なるほど!でもあなた、ハングル書いてるじゃない」

「ううん、スマホで翻訳して書いたの。だから合ってるか分からない」

「えぇ!それじゃ『書いた』じゃなくて『描いた』だね(笑)一緒に飲んでいい?」

と、カップルは隣の席にやって来て「済州島にようこそ!」と乾杯してくれた。常連客らしい。「もうすぐ、日本語が少しできるおじさんが来るヨ」とも言ってくれた。

ほんとに数分で男性客が来店した。メガネと豊かなヒゲが特徴的で、腕中にタトゥーの入ったおじさんだった。しかも日本語ができるという。ただものではなさそうだ。

 

ツーショット。おじさんは韓国人で、日本にも何度か来たことがあるそうだ。「ひさびさにニホンゴしゃべるよ」と頑張って言葉を思いだしていた。日本語、英語、韓国語が入り乱れた会話が始まった。

おじさんが呑んでいた酒を真似して頼んだ。日本酒のワンカップのようだが「韓国銘酒」とあった。まろやかで飲みやすく美味しい。お土産で絶対買おう。

4人でパシャリ。その後2時間日本の曲縛りが始まった。J-POP好きなオーナーと日本の歌謡曲好きのおじさん(常連客)、酒飲みカップル(常連客)という愉快なメンバーで飲んだ。

おじさんは長渕剛のファンだったので「乾杯」で一緒に合唱した。尾崎豊も勧めたら気に行ってくれた。オーナーにはバーでかけやすいキリンジ、サチモスあたりを。音楽談義で夜は耽る。

他のお客さんが帰るとおもむろに日本酒とつまみが出てきた。サービスだそう。済州島で紙パックの日本酒呑むとは思わなかった。

「いつまで済州島にいるの?」
「明後日まで。次は釜山に行くんだ」
「えぇ!短いよ。明日も一緒に呑もう。Kakaoやってる?あとでこの辺のオススメ朝ごはん教えとくね。日中は何するの?オルムに登った方がいいよ。釜山のオススメのお店も入れておくね」
酒呑み同士は話が早い。Kakaoを交換した。

 

翌朝。済州島を観光できる最後の日。「もう済州島に1週間くらい居て、あのバーで沈殿したい」と悪魔がささやく。

教えてくれたオススメの朝ごはんの店へ。曰く「韓国版豚骨ラーメンみたいな感じ。二日酔いに効くよ」

確かに豚骨だがアッサリで最高に美味かった…。全然くどくなく朝ごはんに最適。

オルム「道頭峰(トドゥボン)」を登りに。ホテルからはバスで行きました。空港に近いのでアクセスも便利でおすすめ。

激坂を登った先に絶景が待っていた。

海が青いぜ。

展望台はインスタ映えスポット。みんな写真撮ってたので私も。

この写真、済州島×日本のフォトコンテストに応募したらSNS賞撮ってしまったwオルムを教えてくれたバーの彼女に後日連絡したら「私のおかげね」と。次行ったら1杯奢ります。

カラフルなフォトスポットとして人気な「虹の海岸道路」も。ドラマのロケ地だそう。

さてどこに行こう。思い立って「済州五日市場」へ。昨日とは違う場所です。毎月2日、7日、12日、17日、22日、27日と5日おきに行われる市場で、たまたま当てはまる日だった。

おお、昨日の市場よりもローカルっぽい!香辛料とか漢方の匂いが強い。

これぞ市場。何が売られているのかさっぱり分からない。

B級グルメも活気がある。ローカル向けな勢いがある。

なぜカセットテープが売られているの?

青果、香辛料、植物、衣服、雑貨、カトラリー等ジャンル別に分かれていた。

軽食が食べられる店も。ここで食べるのも楽しそう。

生鮮売り場。魚の種類が昨日より豊富で安い。

鳥とか売るのね。烏骨鶏

並べ方が素敵。

高麗人参

トウモロコシを買ってみた。あまり甘くなくぶにぶにしていた。

コーヒー屋台もあった。1杯ずつドリップして淹れておりアイスコーヒーが絶品だった。韓国はコーヒーのレベルが高い。

市場を満喫し、バスで街中に戻った。韓国はどこ行っても公共交通機関が充実しているので、1人ならタクシーでなくバスと地下鉄でどこでも移動できましたよ。

 

済州島に住む日本の方と合流し、お昼。「一人じゃ外食できないでしょう。これが済州島名物ですよ」とサムギョプサルとアワビ飯を奢っていただきました。(両方昨日食べたことは言わないでおいた。もちろん美味しかったですよ!私なら絶対入らないような高級店だし)

貸切タクシーを手配いただき、リゾート観光地・西帰浦(ソギポ)へ。初EVです。

正房瀑布(チョンバンポッポ)へ。自然豊かで水がきれい。

チェジュの守り神、石像の「トルハルバン」は見れば見るほど可愛い。モアイ感。

海に直接落ちる滝は、韓国では唯一ここだけらしい。

海に入る夕陽がおそろしく美しい。

せっかくなのでもうひとつのリゾート「中文(チュンムン)」も。高級外資ホテルがたくさん。

こっちのエリアは駆け足だったので次回は素敵ホテル滞在バカンスもしたいなぁ。

タクシーでホテルに戻ってきた。運転手は大変有能でした。そろそろ海鮮タベタイ。というわけで夕飯は魚介鍋。白身魚ピリ辛鍋。そして初チャミスル

夕飯食べて2日連続で例のバーへ。昨日のメンバー2人と待ち合わせしていたので、テーブルを用意してくれていた。

おじさんがヘネシーを入れてくれた。イケメン!

おじさんは酔っぱらいながら漢詩を書いてくれた。よく読んだらおじさんの両腕に彫られている漢詩だった。書のアーティストなのかもしれないし、全然違うかもしれない。カップルの女子の方とは藤井風くんの「何なん」を一緒に歌い踊り、彼女が酔いつぶれたので、迎えにきた彼氏が担いで帰った。

大いに飲んだ。瓶ビール2本、ジントニック1杯、ヘネシー1本、ワンカップ韓国酒何本か、何かしらのスピリッツをショットで、シメにサービスの日本酒。実は、帰り道の記憶は若干あいまい。翌朝目覚めたらちゃんとホテルのベッドの上(もちろんひとり!)でスッピンだったので、帰巣本能に感動しました。バーからホテルは歩いてすぐの距離でよかった。

海外で飲むときはなるべく飲みすぎないように心がけているんですが、今回は楽しすぎてストッパー外していたようです。まさか海外旅行中に深酒してしまうとは、ワタクシもまだまだ修行が足りません。気をつけます…。

おっと、目覚まし通り起きたとは言え、釜山国際空港へのフライト時間が迫っているぞ。慌てて荷を作って、適当に顔を作って、部屋を出た。いまだアルコール分解の途中のようで、「まだ二日酔いが来ていない」状態のうちに移動してしまおう。この分だと昼頃にキツくなりそう。

どうにか空港に行き、飛行機に乗り込めた。根性。

英語ではプサンじゃなく「ブ」ザンと書くのね。

釜山に着いた頃、二日酔いが遅れてやってきた。そして、Kakaoに新着メッセージもきた。昨日一緒に呑んだ1人、彼女からだ。昨夜つぶれてたけど大丈夫かな。彼女とのタイムラインに何本か動画が残されており、みんなで歌って踊ったようだがまだ怖くて見れない。

 

f:id:sakariba:20230109004936j:image

 

「ふつかよいでしにそう」という悲痛な叫びとともに、釜山のオススメ飲食店情報がいくつか届いた。忘れずに送ってくれたのだ。現地の人のリアルな情報ほど役に立つものはない。空港から釜山駅に向かう車内で、すべての店をGoogle Mapに登録した。

コメントで「貝のスープは二日酔いに最高よ」とあった。ホテルの目の前に屋台街があり、その中のひとつがすでに営業していたので入って注文した。

貝のスープ。塩と酒、青唐辛子と少しのタマネギというシンプルな材料だが、澄んだ味が傷んだ身体に沁みる。そう、こういう味が食べたかったんだ。

酒呑みの舌と胃腸は世界共通。その連帯もまた不変である。わずか2泊3日の済州島の滞在は、この数年で最も素晴らしい体験と出会いのひとつとなった。後ろ髪を引かれつつ、これまた初めての地・釜山に降り立った。

韓国に行こう⓪旅の準備はこんな風に編

2022年9月、遅い夏期休暇を取って韓国に行ってきました。その記事を書こうと思っていたのにあっという間に3ヶ月経ってしまいました。久々の海外だったので折角だし思い返して書いてみます。実はドバイも行きましたがそれは仕事だったため割愛。

 

まず、なぜ韓国かの説明から始めないと。

例年業務が落ち着くはずの夏が結構繁忙で、8月のお盆期間でも休日返上で働いていて、代休をまとめて取れたのが9月。どこか遠くへ旅に出たいなぁと行先を考えるものの、コロナ禍で封印されていた国内出張が復活して各地を飛び回る生活を送っていたので国内は食指が動かず。セール時期でもなかったので飛行機はどこでも片道3万円から。うーん…どうしたものか、と悩んでいた頃に「韓国へ渡航する日本人のビザなし入国を10月31日まで延長する」というニュースを見ました。

※その後、2022年11月1日以降全面的に再開しました。

japanese.visitkorea.or.kr

 

「ビザが不要ならだいぶん行きやすいわね。今って航空券いくらくらいなのかしら?」とスカイスキャナーで適当な日付を入れて調べると、片道5000円くらいからとのこと。

「国内の地方都市行くより安いやん!」と、LCCのエアプサンやチェジュ航空等の公式サイトで行けそうな日程の最安値をチェック。結果的に、往路4000円&復路6000円のチケットをエアプサンでゲットしました。しかもキャンペーン中で手荷物は30kgまで無料!日本出発時のPCR検査は不要で、韓国の現地での検査さえパスすれば行動制限・隔離機関もナシ。

※チケット代とは別に燃油サーチャージや空港使用料がかかるので総額は2~3万円くらい。そう考えるとコロナ前より若干上がってますね。

 

旅程をざっくり決めて、宿泊するホテルはエクスペディアで適当に決めて、海外旅行保険に入り、WIFIの手配をして、パスポートの有効期限を確認して、渡航前にK-ETA申請とQ-CODEを済ませ、余っていたウォンを携えて、いざ韓国!

www.midpac.co.jp

 

…の前に、「準備編」として今回の旅行用に誂えたニューギアをご紹介。

ひさびさの海外ひとりっぷ。手荷物30kgまで無料とは言え、なるべく軽くコンパクトに、そして快適に携行したいため、いくつかのアイテムを新規投入しました。

 

まず大活躍したのは、カリマーのポケッタブルリュック「mars top load 27」のベージュ

当初、ノースフェイスのポケッタブルリュックを考えていましたが、実店舗で吟味した結果、カリマーを買いました。軽くて薄くて、でもアウトドアすぎずほどよくオシャレで、何よりも圧倒的に畳みやすい!行きは小さく畳んでスーツケースに放り込んでおいて、現地で必要な場面の時に広げればすぐにリュックがそこにある。魔法のような子です。

www.karrimor.jp

 

ところで、海外旅行時、みなさんはカバンどうしてますか?

現地での行動モチベーションを大きく左右するのは、私の場合、ファッションでも気候でも治安でもなく、カバンと靴です。よく知らない地を歩くならば出来る限りノンストレスで、叶うなら手ぶらに近い軽装で移動したい。でもお土産はたくさん購入したいから、荷物が増えても都度対応できるように。

 

私がひとりっぷで必要とするカバンは次の5種類。

 

①貴重品を肌身離さないためのミニケースorウェストポーチ

②街歩き用のトートバッグ

③出先で買い物した場合に使うエコバッグ

④旅中の小旅行時に使うポケッタブルリュック

⑤往復路に使うスーツケース

 

前述したカリマーのポケッタブルリュックは④にあたります。「旅中の小旅行って何やねん」と思われるかもしれませんが、その活躍シーンはおいおい明らかになります。

 

まち歩き時はパスポートと現金、カード類をまとめて首から下げていたいタイプです。今回、①の貴重品入れとして、ミレストのパスポートケース(グレージュ)を導入しました。使いやすく重宝しましたが、紐が細いのでスマホも入れると肩への食い込みがあったので、これは要検討かな。

 

⑤については、空っぽ時は軽くて、いっぱい詰め込めて、でも雑に扱えるくらい丈夫で、パンパンに詰め込んでもギリ運べるスーツケース。それが理想です。

色々渡り歩き、今はHIDEO WAKAMATSUの「フライ2 世界超量級 拡張式キャリーケース【M】」を使っています。最大容量54Lで驚きの重量2.6kg。世界最軽量級の、水と汚れに強いソフトキャリーケースです。ファスナー操作でマチが広がり容量が5.5Lアップする拡張機能付き。特に海外出張時に愛用しています。

www.hideo-wakamatsu.com

 

カバンではないですが、洗面道具、スキンケアアイテムなんかは、吊り下げ式トラベルポーチにまとめると便利でした。ポーチを複数分散させると仕舞うの面倒なんですよね。常備薬やコンタクトレンズの替えなんかも放り込める。

item.rakuten.co.jp

 

荷物増やす方向にはなりますが、無印良品のポータブルアロマディフューザーはビジネスホテルでの気分転換にちょうどよく、旅行時だけでなく国内出張時も愛用しています。これがあればタバコ臭い部屋や湿気のこもった部屋に当たっても大丈夫。

www.muji.com

 

そのほか飛行機内の寒さ対策としてユニクロのカシミアストールや、モンベルのポケッタブルダウンベスト、むくみ対策の着圧ソックス、乾燥対策のスキンケアアイテムなど挙げるとキリがありませんが、旅のギアを自分好みに最適化していくのって楽しいですよね。

旅先での服装は、季節によりますがユニクロのウルトラライトパンツ+軽くてすぐ乾くアウトドアブランドのTシャツ+パーカー+モンベルのキャップが基本です。オシャレする必要があるなら「ZARAはどこ?」(by「シン・ゴジラ」の石原さとみ)で解決です。旅の最中に捨てていける着古した服や下着を持っていくことも多いです。

 

また、ここ数年のひとりっぷで重要な事前準備は「アプリのインストール」です。ダウンロードは結構データ容量食うし、どのアプリが必要で使いやすいのかという検証まで出発前に済ませておきたい。韓国へ行く場合、このアプリを入れておくとQOT(クオリティ・オブ・トラベル)が上がるかと。

 

「Papago - AI通訳・翻訳」

カメラ、写真、会話などを瞬時に翻訳してくれる。翻訳精度はかなり高い。無料。ハングルしか表記のないメニューを読む時、英語話者でない韓国人に何かを尋ねる時に便利。一番使った。現地の方とコミュニケーションができると旅の喜びは倍増します。

Papago - AI通訳・翻訳

Papago - AI通訳・翻訳

  • NAVER Corp.
  • 辞書/辞典/その他
  • 無料

apps.apple.com

 

「Kakao Talk

韓国でメジャーなSNS。知ってはいましたがLINE使っている人ほぼいない。現地でできた友達と連絡交換したのはすべてコレでした。あと、美術館やお店の予約もこれでできる。現地ではタクシーが捕まらないとのことだったので、Kakao Talkのタクシーアプリにもチャレンジしましたが、日本のクレジットカードでは登録できず断念。

apps.apple.com

 

韓国市内はGoogleマップが使えないという噂があったため、「KONEST地図」「KONEST乗換」も入れたけれど、Googleはまぁまぁ使えたし「KONEST」は見づらかったので無くてもいいかな。

今回はガイドブックの実物は買わず。行きの飛行機で、Kindleに入れた「地球の歩き方」を読んで済ませました。

 

と、タラタラ書いていたら旅の準備だけでページを使ってしまったので、本番は次の記事に続く。

年末年始だらだら日記④

新年あけましておめでとうございます。年末年始ずっとお天気で気持ちがいいですね。

椎名林檎の「ジユーダム」聞きながら布団干したり、筋トレして過ごしています。

太く長く行こう 人生まあ生きていりゃ
 いろいろあるけれど 幸せにならなきゃ
 落込んだら次回は みんな順番に笑おう

昨年末から、朝起きたらまずストレッチして筋トレするようにしています。習慣化したいなぁ。初売りでは筋膜ローラーを買うつもり。今年も健康第一で。

 

晦日は友人家族と年越しそば食べて、そのままご自宅にお邪魔して「年忘れにっぽんの歌」からの「紅白歌合戦」観て、「逃走中」が観たいお子様とチャンネル争いして、お寺に除夜の鐘を突きに行き、そのままニューイヤーパーティして京急の始発で帰りました。煩悩が消える気配はありません。

 

元日は午後から新春散歩に出かけました。

f:id:sakariba:20230103133609j:image

横浜駅のポートサイド公園スタート。雲一つない快晴に白い月がぼんやり浮かんでいた。


f:id:sakariba:20230103133640j:image

ここは、水際に沿ってプロムナードが整備されたデザイナーズ公園。凧揚げをする近所の子どもや、シーバスに乗る観光客に手を振ったり。


f:id:sakariba:20230103133600j:image

 

そのまま歩いて「中央卸売市場」。元日は閉まっているので人っこひとりいない。車通りもないので歩きやすいです。


f:id:sakariba:20230103133606j:image
f:id:sakariba:20230103133528j:image

市場で働く人向けの商店、裏っかわが年月を感じさせてシブいぜ。
f:id:sakariba:20230103133526j:image

 

横羽線の高架下を抜けて「ハマのお台場」へ。埋め立て地に工場や倉庫が立ち並びます。
f:id:sakariba:20230103133541j:image
「横浜コットンハーバー地区」です。

地区の名称は、自然の風合いや手触り感のある心地よさをイメージした「洗いざらしの綿」という街づくりのコンセプトと、この地区より少し内陸側にかつてあった綿花町という町名に由来する…とのこと。

まだまだ新しげなマンション群もありますが、この辺は生活するのにどうなんだろう。付近にスーパーや飲食店は見当たらないので、車持ちが前提かなぁ。
f:id:sakariba:20230103133553j:image

三井の倉庫、ちょっとアールデコ調の建築です。

f:id:sakariba:20230103133646j:image

橋の向こう側はアメリカ。ノース・ドッグです。手前にあるバーは「スターダスト」。
f:id:sakariba:20230103133643j:image

約70年の歴史を持つバー「スターダスト」は、戦後の米国による接収下で営業していたスタイルや雰囲気をそのまま残し、ハマの辺境にありながらも多くの客を引き付ける名店。昔はこの辺りに6軒バーが並び、ノース・ドックに出入りする米軍関係の船乗りたちで活気にあふれていたという。
f:id:sakariba:20230103133547j:image
f:id:sakariba:20230103133603j:image

tabelog.com

www.sankei.com

現在は在日米軍専用線の線路「高島線瑞穂鉄橋」。もともとは米軍専用線ではなく、戦前の瑞穂埠頭は貿易港で、線路は輸出入品を輸送する貨物線。戦後に米軍が接収し、長らく基地間輸送に使用していたそう。
f:id:sakariba:20230103133538j:image

夕陽に照らされたサビサビの鉄橋は存在感があり、格好イイ。
f:id:sakariba:20230103133615j:image

三井倉庫のロゴはタイル地なのが素敵だ。近代デザインってどうしてこう古びないのか。
f:id:sakariba:20230103133633j:image

まだ陽があり暖かいので、もう少し歩いてみよう。東神奈川のマリーナはこじんまりした船着き場がある。
f:id:sakariba:20230103133522j:image

知らない街の住宅街を歩くだけで楽しい。ここにはどんな人が暮らしているんだろう、ここで生まれたらどんな生活を送るだろう、と勝手に妄想しながら歩く。
f:id:sakariba:20230103133630j:image

大竹伸朗の作品のような小屋も。「モンシェリー」とか「ニュースナック」というネオン管を立てたい。
f:id:sakariba:20230103133621j:image

トタン愛好委員会。
f:id:sakariba:20230103133618j:image
f:id:sakariba:20230103133637j:image

子安駅に着きました。商店街をちょっと流そう。「MENEU」の文字が微笑ましい。
f:id:sakariba:20230103133557j:image
f:id:sakariba:20230103133627j:image

新子安との間の超密集住宅街迷路をウロウロ歩き、人んちのお雑煮の匂いや正月特番のガヤの声などを聴いて、あぁお正月だなと改めて思うのであった。凛と冷えた空気を肺いっぱいに吸い込み、目的もなく知らない街を彷徨い歩き、小さな発見や個人的なな思い出を積み重ねて帰路に着く。冬の散歩はいいものです。

 

京浜東北線桜木町に戻り、横浜ブルクで映画初め。

一発目は、敬愛する天才創造主・ラージャマウリ監督の最新作「RRR」。大ヒットにつきロングラン上映です。

rrr-movie.jp

www.youtube.com

2022年公開作マイベスト、2023年鑑賞作マイベストです。個人的には、あんなに素晴らしかった「トップガン・マーヴェリック」をゆうゆうと超えていきました。観終わった後にまた観たくなるんですよ。ハリウッドもビックリ。日本で最もヒットしたインド映画となったらしいですよ。

まだ観てない人はぜひスクリーンで体験し、新年早々ブチ上げましょう。1920年、イギリスの植民地政策下にあるインドの物語で、イギリス人以外の全人類が観て楽しめるはずです。日本人として生まれたことを感謝した。

ちなみに上映時間は3時間ありますが、「うぉぉ始まったぁ!」と大興奮しているうちにテンション全開のまま「嘘っ終わっちゃう!」と感動のエンディングを迎えます。トイレ休憩できる捨てシーンはなく、179分全編見逃しNGのエンタメ超大作ですので、事前にトイレで絞り出しておくことは勿論、心配な人はオムツ履いて出かけましょう。

全作「バーフバリ」はハマりすぎて応援上映にまで行ってしまいましたが、今作も応援上映したい。新文芸坐あたりが企画してくれることでしょう。

全編クライマックスですが、このシーンはマイ映画史に残るでしょうね。

 

1月2日、毎年お墓参りに出かけます。午前中に雑司ヶ谷霊園へ行き親族と合流して、そのまま都内の実家で新年会というのがルーティンです。

f:id:sakariba:20230103133612j:image

叔母は定年退職後、懐石料理や華道、茶道の先生をしており、毎年ゴージャスなお節を作って迎えてくれます。彩りきれいだなぁ。


f:id:sakariba:20230103133544j:image

お節に蟹ざんまい。新年早々おおごちそうです。

我が一族も少子高齢化社会の一途をたどっており、チビッ子不在。弟が大阪に転職して帰省しない今、アラサーの私が最年少です。ほかは全員アラ還なので「やっぱり若いコがいると場が華やぐねェ」と褒めちぎられ悪い気はしません。数年後にやってくるであろう介護問題についても今日だけは目を瞑りましょう。
f:id:sakariba:20230103133535j:image

茹で加能ガニからのタラバガニしゃぶしゃぶ。1年分のカニを食べた気がします。

 

満腹のまま夕方にお暇し、ハマに直帰して新年会はしご。友人のシェフ宅にお招きいただいたので、ありがたく貴重なワインを堪能…。お寿司やホワイトアスパラを食べて大いに盛り上がりました。

f:id:sakariba:20230103133648j:image
f:id:sakariba:20230103133550j:image
f:id:sakariba:20230103133532j:image

飴細工が特技なシェフに、毎年恒例の指輪をいただきました。食べられるんですよ。
f:id:sakariba:20230103133624j:image

 

3日。本日は初詣からのバー初めの予定です。一発目はどこで何を呑もうかな…考えるだけで楽しいね。