盛り場放浪記

花街を歩くことが楽しみな会社員による、酒とアートをめぐる冒険奇譚。

年末年始だらだら日記④

新年あけましておめでとうございます。年末年始ずっとお天気で気持ちがいいですね。

椎名林檎の「ジユーダム」聞きながら布団干したり、筋トレして過ごしています。

太く長く行こう 人生まあ生きていりゃ
 いろいろあるけれど 幸せにならなきゃ
 落込んだら次回は みんな順番に笑おう

昨年末から、朝起きたらまずストレッチして筋トレするようにしています。習慣化したいなぁ。初売りでは筋膜ローラーを買うつもり。今年も健康第一で。

 

晦日は友人家族と年越しそば食べて、そのままご自宅にお邪魔して「年忘れにっぽんの歌」からの「紅白歌合戦」観て、「逃走中」が観たいお子様とチャンネル争いして、お寺に除夜の鐘を突きに行き、そのままニューイヤーパーティして京急の始発で帰りました。煩悩が消える気配はありません。

 

元日は午後から新春散歩に出かけました。

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横浜駅のポートサイド公園スタート。雲一つない快晴に白い月がぼんやり浮かんでいた。


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ここは、水際に沿ってプロムナードが整備されたデザイナーズ公園。凧揚げをする近所の子どもや、シーバスに乗る観光客に手を振ったり。


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そのまま歩いて「中央卸売市場」。元日は閉まっているので人っこひとりいない。車通りもないので歩きやすいです。


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市場で働く人向けの商店、裏っかわが年月を感じさせてシブいぜ。
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横羽線の高架下を抜けて「ハマのお台場」へ。埋め立て地に工場や倉庫が立ち並びます。
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「横浜コットンハーバー地区」です。

地区の名称は、自然の風合いや手触り感のある心地よさをイメージした「洗いざらしの綿」という街づくりのコンセプトと、この地区より少し内陸側にかつてあった綿花町という町名に由来する…とのこと。

まだまだ新しげなマンション群もありますが、この辺は生活するのにどうなんだろう。付近にスーパーや飲食店は見当たらないので、車持ちが前提かなぁ。
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三井の倉庫、ちょっとアールデコ調の建築です。

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橋の向こう側はアメリカ。ノース・ドッグです。手前にあるバーは「スターダスト」。
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約70年の歴史を持つバー「スターダスト」は、戦後の米国による接収下で営業していたスタイルや雰囲気をそのまま残し、ハマの辺境にありながらも多くの客を引き付ける名店。昔はこの辺りに6軒バーが並び、ノース・ドックに出入りする米軍関係の船乗りたちで活気にあふれていたという。
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tabelog.com

www.sankei.com

現在は在日米軍専用線の線路「高島線瑞穂鉄橋」。もともとは米軍専用線ではなく、戦前の瑞穂埠頭は貿易港で、線路は輸出入品を輸送する貨物線。戦後に米軍が接収し、長らく基地間輸送に使用していたそう。
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夕陽に照らされたサビサビの鉄橋は存在感があり、格好イイ。
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三井倉庫のロゴはタイル地なのが素敵だ。近代デザインってどうしてこう古びないのか。
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まだ陽があり暖かいので、もう少し歩いてみよう。東神奈川のマリーナはこじんまりした船着き場がある。
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知らない街の住宅街を歩くだけで楽しい。ここにはどんな人が暮らしているんだろう、ここで生まれたらどんな生活を送るだろう、と勝手に妄想しながら歩く。
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大竹伸朗の作品のような小屋も。「モンシェリー」とか「ニュースナック」というネオン管を立てたい。
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トタン愛好委員会。
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子安駅に着きました。商店街をちょっと流そう。「MENEU」の文字が微笑ましい。
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新子安との間の超密集住宅街迷路をウロウロ歩き、人んちのお雑煮の匂いや正月特番のガヤの声などを聴いて、あぁお正月だなと改めて思うのであった。凛と冷えた空気を肺いっぱいに吸い込み、目的もなく知らない街を彷徨い歩き、小さな発見や個人的なな思い出を積み重ねて帰路に着く。冬の散歩はいいものです。

 

京浜東北線桜木町に戻り、横浜ブルクで映画初め。

一発目は、敬愛する天才創造主・ラージャマウリ監督の最新作「RRR」。大ヒットにつきロングラン上映です。

rrr-movie.jp

www.youtube.com

2022年公開作マイベスト、2023年鑑賞作マイベストです。個人的には、あんなに素晴らしかった「トップガン・マーヴェリック」をゆうゆうと超えていきました。観終わった後にまた観たくなるんですよ。ハリウッドもビックリ。日本で最もヒットしたインド映画となったらしいですよ。

まだ観てない人はぜひスクリーンで体験し、新年早々ブチ上げましょう。1920年、イギリスの植民地政策下にあるインドの物語で、イギリス人以外の全人類が観て楽しめるはずです。日本人として生まれたことを感謝した。

ちなみに上映時間は3時間ありますが、「うぉぉ始まったぁ!」と大興奮しているうちにテンション全開のまま「嘘っ終わっちゃう!」と感動のエンディングを迎えます。トイレ休憩できる捨てシーンはなく、179分全編見逃しNGのエンタメ超大作ですので、事前にトイレで絞り出しておくことは勿論、心配な人はオムツ履いて出かけましょう。

全作「バーフバリ」はハマりすぎて応援上映にまで行ってしまいましたが、今作も応援上映したい。新文芸坐あたりが企画してくれることでしょう。

全編クライマックスですが、このシーンはマイ映画史に残るでしょうね。

 

1月2日、毎年お墓参りに出かけます。午前中に雑司ヶ谷霊園へ行き親族と合流して、そのまま都内の実家で新年会というのがルーティンです。

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叔母は定年退職後、懐石料理や華道、茶道の先生をしており、毎年ゴージャスなお節を作って迎えてくれます。彩りきれいだなぁ。


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お節に蟹ざんまい。新年早々おおごちそうです。

我が一族も少子高齢化社会の一途をたどっており、チビッ子不在。弟が大阪に転職して帰省しない今、アラサーの私が最年少です。ほかは全員アラ還なので「やっぱり若いコがいると場が華やぐねェ」と褒めちぎられ悪い気はしません。数年後にやってくるであろう介護問題についても今日だけは目を瞑りましょう。
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茹で加能ガニからのタラバガニしゃぶしゃぶ。1年分のカニを食べた気がします。

 

満腹のまま夕方にお暇し、ハマに直帰して新年会はしご。友人のシェフ宅にお招きいただいたので、ありがたく貴重なワインを堪能…。お寿司やホワイトアスパラを食べて大いに盛り上がりました。

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飴細工が特技なシェフに、毎年恒例の指輪をいただきました。食べられるんですよ。
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3日。本日は初詣からのバー初めの予定です。一発目はどこで何を呑もうかな…考えるだけで楽しいね。