盛り場放浪記

花街を歩くことが楽しみな会社員による、酒とアートをめぐる冒険奇譚。

美術館

また韓国に行こう②エドワード・ホッパーに会いにソウル編

後半のソウル編です。前半はこちら。 sakariba.hatenablog.com チェジュからソウルに入り、いつも通りノープランです。お買い物してもいいけれどこれといって欲しいものはないし、目的の展示は明日万全の状態で観たいので、午後はまったり過ごすことに決めた…

韓国に行こう③美術館三昧&爆バイイングのソウル編

色々あって、4日ぶりのソウルに帰ってきた。(ここまでの道中は前記事参照) sakariba.hatenablog.com チェジュに行く前に東大門駅のコインロッカーに預けた荷物をピックアップして、またも東横インにイン。普段の国内旅なら選ばないホテルチェーン。もうち…

韓国に行こう②念願の釜山ビエンナーレ編

そんなこんなで、釜山に来た。(ここまでの道中は前記事参照) sakariba.hatenablog.com ホテルに荷物を預けて、釜山ビエンナーレのメイン会場・釜山現代美術館へ向かった。釜山も公共交通機関が充実していて、地下鉄とバスを使って大概の場所に行けた。 www…

温泉、アート、食、遊園地。何度でも別府・大分を遊びつくそう

先日、別府に行きました。(1か月ぶり、今年4回目) 温泉が気持ちいい季節だからね。理由なんてそんなもんでいい。思い立ったが別府吉日。11月は結構忙しかったので、湯に浸かって頭カラッポにするためToDoを設けずノープランでGO。 大分空港からリムジンバ…

東京国立近代美術館「大竹伸朗展」に行く

好きな作家は数多くあれど、「個展やるって」と聞いたら居ても立っても居られなくなってしまい、口からヨダレを垂らして駆けつけるくらい惚れている現役のアーティストはそんなに多くない。 そのひとりが、大竹伸朗。コロナ前にやった個展は、熊本市現代美術…

3年ぶりに制限解除のゴールデンウイーク、金沢・富山・長野をハシゴしてみた

NHKによると何の制限もかかってない大型連休は3年ぶりだそうだ。新幹線指定席の予約は去年の3.8倍。体感としてもみんなお出かけしているみたい。何年も我慢を強いられて行けなかった場所、会えなかった人がいる。そりゃ出かけるだろう。誰だってそーする。私…

目[mé]の《Life Scaper》を思い切って購入した話

でかい買い物をした。買うまでに、私にしては相当悩んだ。まる一日。 それに出会った時、値段も考えずに「これ欲しい」と思った。「生涯、生きていく道しるべが一つできるかもしれない」と直感した。お値段を聞いて躊躇した。年収の〇分の1、お家賃の〇か月…

真夏の彫刻まつり~東京ステーションギャラリー「藤戸竹喜展」おすすめです!

最近観た展示はどれも大当たりだった。六本木ミッドタウン「北斎づくし」、サントリー美術館「ざわつく日本美術」、2121DESIGN SIGHT「ルール展」など、企画構成者の妙に唸る展示ばかりだった。どれひとつとっても語りたくなる出色な催し。 hokusai2021.jp w…

銀座でリッチな週末を~アーティゾン美術館「琳派と印象派」から資生堂のバーへ

ミュージアムが好きなので、年間の企画展はすべて行くようにしている館が都心にいくつかある。その中には開館以来欠かさずに通う館もある。まずは森美術館、そしてアーティゾン美術館。旧ブリジストン美術館(愛称・ブリ美)から現アーティゾン美術館(愛称…

2020年買ってよかったベストヒット商品を紹介します

色々あった2020年も、なんとか本日が最終日。本当に色々あった。皆さんお疲れ様でした。例年よりおうち時間が多めの1年間になりましたが、それでも色々な発見や出会いがありました。そんなわけで1年の総決算がてら、行って・見て・聞いて・買ってよかったも…

いろいろ美術館に行っています

7月は美術館通いで忙しかった。2020年五輪に合わせて新設・リニューアルする施設や、目玉展示を打ち上げる施設が多いので見逃せない。かつ、いつまた緊急事態宣言が発令されて休館を余儀なくされるかわからないので行けるうちに行かないと後悔しそう。日時…

府中市美術館「ふつうの系譜展」を観る~こんな時だけど美術館に行こう!

春ですね。もはや毎年恒例の春の楽しみである、府中市美術館「春の江戸絵画まつり ふつうの系譜」展に行きました。 fam-exhibition.com 「春の江戸絵画まつり」は、今年の「ふつう展」で16回目。昨年の「へそまがり日本美術展」(個人的に2019年ベスト展覧会…

東京国立近代美術館「窓」展に行こう

金曜、定時で退社して竹橋へ。東京国立近代美術館の夜間開館に行きました。 窓展。マティスからリヒターまで、窓に関するアートを展示。 美術史における窓のタイムライン。大半が宗教画よね〜美術史の解説に役立ちそうな年表。 あっ、一番好きな絵「ナイトホ…

松屋のシュクメルリ鍋を食べよう

松屋のシュクメルリ鍋が全国展開を始めたので、食べに行った。シュクメルリとはジョージア料理で、ニンニクとチーズがたっぷり入った危険な食べ物。松屋曰く「ニンニクを世界一美味しく食べる料理」。 こないだ富士そばがマレーシア&シンガポール料理の肉骨…

東京オペラシティギャラリー「ジュリアン・オピー展」から白金台に行く

日本の美術館では、11年ぶりにジュリアン・オピーの大型個展が開催された。オピー好きなので、展示の初週末に行った。 www.operacity.jp 最初の展示室の光景。巨大な作品が天井近くの高さで展示されている。 比較するサイズの人間がいないとサイズ感が分から…

アーツ千代田 3331「シド・ミード展」を観る

『シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019』を観ました。 sydmead.skyfall.me 11時のオープンに合わせて行ったら、館内の階段はすでに長蛇の列。30分ほど待って入館。平日はそうでもないと思います。 展示入り口。この写真、若い頃のですよね。今のお姿も見た…

熊本市現代美術館「大竹伸朗 ビル景」「浦川大志&名もなき実昌二人展」を観て、餃子を食べる

衝撃の「村上隆 バブルラップ」展から早1ヶ月。またまた熊本市現代美術館がやってくれました。大竹伸朗展!いや、ほんと、担当学芸員さんと桜井館長天晴れ。ここ数年、東京や大阪でも観られないレベルの現代美術展が熊本で開催されている。みんなおいでよ熊…

LIXILギャラリーと三菱一号館美術館に行き、立石で呑む

いま、東京駅近辺で面白い展示を観たいなら、LIXILギャラリー「吉田謙吉と12坪の家-劇的空間の秘密-」展に行くべし。吉田謙吉だれ?って人がほとんどな気がしますが、マルチな才能を持った舞台装置家です。ま、前知識はいいから銀座へGO。12坪、約40㎡の狭…

東京都現代美術館のリニューアルオープンに行く+下町酒場めぐり

♪夜風がしみる 屋台の隅で 熱燗二合の 手酌酒 ふた冬越えて 三年め 酔えば聴こえる くにの民謡(うた)――「三年め」歌:奥山えいじ 3年待ちました、何を?東京都現代美術館のリニューアルオープンを! www.mot-art-museum.jp 清澄白河駅から徒歩15分ほど。来…

府中市美術館「へそまがり日本美術」展を観る

春と言えば府中市美術館の「春の江戸絵画まつり」。府中市美術館、住処である御徒町からは若干遠いけれど公立美術館ではかなり好きな美術館なので、できるだけ通うようにしている。特に「春の江戸絵画まつり」は、江戸絵画専門の金子学芸員の企画が光るので…

サントリー美術館で「河鍋暁斎展」を観て、寿町「浜港」で角海老グッズを手に入れる

寒の戻りで冬のようなお天気。猫たちも布団に戻ってきた。人間を「あたたかい棒」としてとらえ、我が物顔で布団を占拠する。 仲良く布団に入る2匹。人間のように頭だけ出していて可愛らしい。 午前中はジムでちょっと走って、午後イチにサントリー美術館へ。…

埼玉県立近代美術館「インポッシブル・アーキテクチャー展」を観る

「インポ展行った?」3月はそんな会話を何度かした。インポ展こと「インポッシブル・アーキテクチャー展」は埼玉県立近代美術館で開催した建築展。 私たちの生活には建築があふれているわけだけど、歴史の中には、完成した建築よりも完成しなかった建築の方…

出光美術館「染付展」、すみだ北斎美術館「北斎アニマルズ展」を観る。

映画「グリーンブック」を観た後、出光美術館へ。「染付ー世界に花咲く青のうつわ展」が開催中です。2018年の「色絵 Japan CUTE!展」もとってもよかったですが、出光はやきものの展示が白眉です。idemitsu-museum.or.jp 西アジアから中国、朝鮮、ベトナム、…

上海に行こう④老西門で下町情緒編

おはよう上海。最後の朝です。 人民広場そばで朝ごはんを食べられる並び。 最終日にして出会ってしまった最高の朝ごはん。中華粥。 最後の日だしまずは美術館に行こう。「上海当代芸術館」だ。 上海で初となる非営利の独立した現代美術団体。延床面積1,800㎡…

上海に行こう③上海自然博物館とスタバロースタリー編

おはよう上海。時差が1時間しかないので、生活感覚が狂わなくていい。 前日に怒涛のミュージアムめぐりをし(と言っても3館だけなので私はいつも通りだが)、若干疲れた友人から「せめて美術館でなくて上海自然博物館に行きたい」と言われた。どうやら現代ア…

上海に行こう②上海ビエンナーレと上海蟹編

おはよう上海。 ホテルは朝食付きにしなかったので、街中で小吃をいただいた。大抵の路面店は安くてあたたかくてうまいものが食べられる。タピオカミルクティーをはじめとしたテイクアウトドリンク屋も充実しているので、どこでも甘い汁が啜れる。 さて、初…

関西に行こう②国際国際美術館「クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime展」編

今回の関西詣でで、行こうと決めていた展示がある。 国際国際美術館「クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime展」だ。 www.nmao.go.jp 大地の芸術祭や瀬戸内国際芸術祭、2016年東京都庭園美術館での個展(これは微妙だったが)などの活動もあり、国内でも知…

横浜・寿町「浜港」で角海老ボクシングジムのウチワを手に入れる

横浜美術館で企画展「イサム・ノグチと長谷川三郎―変わるものと変わらざるもの」と、コレクション展「リズム、反響、ノイズ」を観ました。 yokohama.art.museum 企画展入り口。イサム・ノグチの作品、どこからどこまでかがわからなくなる。結界もそれっぽく…

熊本市現代美術館で「村上隆 バブルラップ展」を観る

日々、世界中で展覧会が行われていて、そのすべてを観ることは不可能だけれども、絶対観たいと思ったものにはできるだけ行こうとしているし、たくさん展示を観られるような職業を選んだ。一番大切にしていることは、フットワークの軽さ。いつでもどこにだっ…

水戸芸術館で「霧の抵抗 中谷芙二子展」を観て、どぶ汁を食べる

面白い企画展をやるんだけど、ちょっと遠いから行くのに気合いが必要な場所。私にとっては、水戸芸術館、アーツ前橋がそれだ。でも中谷芙二子の国内初の回顧展は絶対観たいよね、とノマドプロの橋本さんと話していて、よしじゃあみんなで行くかということに…