上海に行こう③上海自然博物館とスタバロースタリー編
おはよう上海。時差が1時間しかないので、生活感覚が狂わなくていい。
前日に怒涛のミュージアムめぐりをし(と言っても3館だけなので私はいつも通りだが)、若干疲れた友人から「せめて美術館でなくて上海自然博物館に行きたい」と言われた。どうやら現代アートよりも博物館のほうが楽しめるようだ。よしわかった。朝ごはんを食べて地下鉄に乗ってレッツゴー。
広さと展示の数は半端ないのだが、質でいえばそこまでではない。金かかってる感はある。ちょっと飽きてきたナ・・と散漫になってきたところで妙な展示に出会った。
なんて遊び心あるシーン選択。紹介しないが通常のジオラマ(自然生態とか環境とか)もある。こういうオモシロ系ジオラマまでつくれちゃう予算が羨ましい。
もはや趣旨が「ココが変だよ上海自然博物館」になってきたが、中国の学芸員の工夫の一端を垣間見ることができた。ここは1日遊べるレジャースポットなんですね。
なんとなく、上野の科博やフランスの国立自然史博物館のつくりに似ている気がする。(科博+仏自然史)÷3した感じ。展示テーマ設定や全体の雰囲気が似ているので、慣れた感じで見学しやすかった。
何よりも、子どもや子連れファミリー層が多かったのに衝撃を受けた。休日というのもあるだろうが、博物館の常設展が子どもに大人気というのは、日本ではあんまり見られない。いいことだ。ガチの研究結果や最新技術の展示はなくったって、博物館じたいの敷居が低くて、家族でゆるく楽しめて、日常的に行きやすい方が、公共施設としては市民に愛されそうだ。そういう意味では見習うべきところの多い施設だった。
1時間半ほど滞在し、次のスポットへ。
東京の目黒にスタバのロースタリーがオープンしたそうじゃないですか。並んでまでコーヒー飲みたくはないので、並ばなくても入れる上海のロースタリーに行くことにしました。
ロースタリーは空間はピカピカで楽しいけれど、コーヒー自体のお味は「スタバ・・だよね」という程度で、紅茶派の私にはそこまでの違いは感じられませんでした。普通においしいけどね、純喫茶の方が空間としては好みだなぁ、御徒町の「丘」とか。
休憩したことだし余徳耀美術館に行きましょう。友人は結局美術館に連れていかれることに気づいていない。
ここで何を観ようか、ってそりゃあなた。
ゆっくり歩かないと濡れるので、キャーキャー言いながら雨の中を歩きます。ふしぎと雨がよけるので、気分は海を割ったモーセ。外にはドライヤーが用意されているので濡れてもどうにかなる。
いやぁ、美術館内に豪雨を降らせるなんて、日本では実現できないだろうな。やったとしてもアートではなくアミューズメントとして受け入れられそう。こういう企画展特化型のプライベートミュージアムだからこその展示だ。
美術館ノルマもだいぶクリアしたので、観光スポットでも覗いてみますか、と田子坊へ。
もっと個人店が詰まっているのかと思ったが、意外と同じような店構えが並んでいた。おしゃれなアクセサリー、紅茶、シューズ、チャイナドレス等々。ゴールデン街、浅草、アメ横、中華街的なごちゃごちゃ加減は慣れているけれど、あんまり雑貨を買うことに興味がないせいかピンとこず。というか人混みがだめだ。
歩き疲れたのでマッサージでリフレッシュ。安い。友人が「ナイトクルーズに行こう」と提案してくれ、また外灘へ。自分ひとりだと絶対行かないので新鮮である。
どういう仕組みで光らせているのか・・毎日電気代いくらかかるんだろう・・メンテナンス何年おきかな・・とか現実的なことを考えてしまい、ムードもへったくれもないですが、魔都・上海の夜景は煌々ときらめき続けています。
夜も更け、飲み足りない我々は夜の街を徘徊しました。探し方が下手なのか、いわゆるオーセンティックなバーがない。ホテルのバーもいくつかあるけれど、路面にないのはなぜなんだろう。(帰りの飛行機のCAさんに言われたが、上海女子はそんなに酒を飲まないらしい)いよいよホテルが近くなったころに、来福士広場前で1軒見つけた。
「Ratio」という店で、昼間はカフェ、夜はカフェバーになる。
面白い経験だったが、酒の味は前衛的すぎたので人には進められない。おとなしくホテルで飲もう。