東京国立近代美術館「窓」展に行こう
金曜、定時で退社して竹橋へ。東京国立近代美術館の夜間開館に行きました。
窓展。マティスからリヒターまで、窓に関するアートを展示。
美術史における窓のタイムライン。大半が宗教画よね〜美術史の解説に役立ちそうな年表。
あっ、一番好きな絵「ナイトホークス」も!これもダイナーの窓越しだもんね。
林田嶺一の作品。ポップなのによく見れば「731部帯」やハルピン、戦争の痕跡が。
「西京人」のグループ作品。小沢剛も入ってる。「西京」という架空の国を設定し、入国管理局を館内に作ったもの。笑顔や歌、踊りができる素敵な人しか行けない国というのが面白い。チャーミングな踊りで入国。
ナムてん・ジュン・パイク作品がブラウン管風再生機?で展示されていた。
ゲルハルト・リヒターのガラス、いつもほぼ無人の部屋でしか観たことなかったけど、室内にヒトがいるとこう見えるんだ。ギャラリートークをやってたようでした。
「窓展」コンパクトでスピーディながら窓に着目して美術史を辿れるのが楽しかった。できればもっとイコンや宗教画にも触れてほしかったかな。
18時過ぎから1時間強企画展観て、20時の閉館まで時間があるのでコレクション展も。4階「ハイライト」に藤田嗣治のアッツ島玉砕が入っていたので驚いた。階下の寄託戦争画コーナーにも別の大型作品ありましたが。
ジュリアン・オピーの映像作品、1台また1台と「調整中」になり、ついに生きているのはラスト1台に。初めて観た人はこういうアートだと思ってしまうだろうな。動くのが0台になったらどうするんだろう。撤去?そもそも日の当たるこのスペースに映像置くのがですね…
企画展はギャラリートークをしていたこともあって比較的にぎやかだったけど、コレクション展はあまり人も居ずシーンとしていた。近美、自分の専門分野ということもあって好きなんだけど、だいぶ玄人向けな…ある程度美術史を勉強しないと理解できない流れが多く、キャプションも難しめだから仕方ないんだけど。
今年は何回来るかなーまだ来年度のスケジュール出ていないけど楽しみです。
竹橋駅に戻る帰り道。オフィスは「窓」だらけだなと、当たり前ながら。窓は外界と内部を区切り、違う世界を想像させる。金曜夜20時はまだまだお仕事している人が多いわね。おつかれさまです。
近所のジムに寄って、金曜らしく長風呂して寝ます。明日は雪が降るかもしれないらしい。