盛り場放浪記

花街を歩くことが楽しみな会社員による、酒とアートをめぐる冒険奇譚。

浅草のマイクロビストロ「ペタンク」に行く

浅草には和食の老舗が多いイメージがあるが、実は最近フレンチも健闘している。ちょっと前に観音裏にオープンした「ペタンク」はカウンター8席のみの小さな店。マイクロビストロと呼ばれている。1人でもいいけど気心知れた友人恋人それ未満を連れて距離感を縮めるにもってこいの店だ。

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浅草寺から言問通りを越えた「観音裏」はかつては花街として栄えた艶っぽいエリア。

 

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来店前に予約は必須。結構先まで埋まっているけどダメ元で当日に聞いてOKもらえることも。

今回は関西から来た仕事相手をアテンド。とりあえずおすすめメニュー中心に。

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半熟卵を特製マヨネーズで包んだ看板メニュー「ウフマヨ」。ウフとはフランス語で「卵」。

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1杯目はクラフトビールにして、2杯目からワイン。1杯900円均一でお任せ。猪の叉焼サラダとともに。

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ハンバーグは松喜から仕入れたお肉らしい。粗くミンチされた肉がうまい。

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牡蠣のソテー。大粒牡蠣をガブリと食べてワインを後から。

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サメと数の子のスープはココナッツベースでオリエンタルな風味。

うなぎの寝床のような細長い店内のあちらこちらから「おいしい!」「ワインお代わり!」と楽しい声が聞こえる。テーブルマナーを気にする必要のない気取らない店で、「次なに頼もうか」と考えんがらおいしいごはんとお酒を食べられる。ちょっと食に小うるさい人に「おいしい」と言わせたい時の切り札としても、使い勝手のいい店である。
おなかいっぱいになり次どうしようか、となるも、浅草で行きつけのバーはここからちょっと距離があるので、この近くのおすすめのバーをマスターに尋ねた。

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古民家を改装したバー「FOS」。見た目は割烹風で、中も居心地がいい。

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1杯目はジントニックで、2杯目は変わったジンがあったのでジンリッキー

店内はゆったりしていて落ち着いた雰囲気。カウンターの前には珍しいお酒のボトルがずらりと並び、眺めているだけでも想像力をかき立てられて楽しい。ワイワイにぎやかなお店もいいけれど、オーセンティックなバーで静かにぼうっともの思いに耽る時間が好きだ。

数杯楽しみ、とっくに終電も終わって夜も更けている。飲み相手をホテルまで送り、家まで歩いて帰った。 タクシーでもいいけれど、徒歩20分の近所だし、治安の悪くない大通り沿いだし、何より暖かくなってきて散歩が楽しいので。新しい店でもできてないかなーと下町パトロールをして帰宅しました。

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ひさご通りにある連れ込み宿感満載の「衣」もいつも通り営業。1回泊まったけど、中がレトロで好み。