盛り場放浪記

花街を歩くことが楽しみな会社員による、酒とアートをめぐる冒険奇譚。

蕨ミニ劇場5月中公演に通う

蕨ミニ劇場5月中の香盤が好きで通っている。4月で13周年を迎えたかすみ玲さんと、横浜ロック座5月頭の活躍が懐かしい友坂麗さんの「ダブル・レイ」を観るためだ。

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京浜東北線から見える、駅徒歩3分にあるストリップ劇場。狭い階段を上がればパラダイス。

蕨ミニ劇場は、現存するストリップ劇場のなかで、日本でいちばん小さな小屋。客席数は少ないし、ステージは狭いし、天井は低いし、通路はすれ違いが困難。でもかぶりつき席は踊り子さんから30cmほどの距離で、ステージとの距離感の近さは断トツかもしれない。身長の高いかすみ玲さんはヒールを履かずに素足で踊る。友坂麗さんは動きの幅が大きい演目「B'z」を封印。そのくらいミニな劇場。

5月中は土日スタートで満員・立ち見続出の好発進だったが、月曜はまばらで3回公演。

1.夕樹

天板(天狗マナ板ショー)の名手。ベテランの踊り子さんは、お客との掛け合いが楽しい。男性陣がジャンケンして、勝った人からステージに上がって指と張型で疑似セックス。おねえさんの見事な腰遣いや息遣いが見物。タッチショーもあり、おっぱいを触らせてもらった。「好きに触っていいのヨ!顔以外どこでも触っていいからネ」なんて言ってもらい、恐る恐る指をのばす。夕樹さんの身体はしっとりと柔らかかった。

2.かすみ玲

完璧なボディラインを持つ、業界屈指の美脚ストリッパー。骨格の美しさって生まれもったものが大きいので、整形できない。玲さんは健康的に細く、体幹をしっかり鍛えているのでダンスの安定感がある。細い足首に光るアンクレットがセクシー。脚の指の長さも驚異的。蕨は2個出汁。うっとりするくらい美しいポージングと、凝った衣装と素早い衣装チェンジが見物。ポラタイムの人懐こい応対も嬉しく、くしゃくしゃっと無邪気に笑う顔がたまらなくキュート。ビールを差し入れすると「めっちゃうれしー★」と喜んでもらえる。競馬好きなので、出番中に馬が走ると気になって仕方ないらしい。1、2番に追っかけたい踊り子さんなんだけど、地方巡業も多いので悔しい思いをすることも。関東近辺の時はできる限り行きたい。

3.玉

玉のようなおっぱいとお尻を持つ踊り子さん。浴衣演目良かった。浴衣からのバスタオル1枚という、おじさんたち垂涎の衣装チェンジ。ちょっと昔の歌謡曲使ってくれるのでみんな口ずさむ。オナベッドもエロい。かぶりつきで観ると大迫力。

4.永瀬ゆら

キュートなルックスと身体の柔らかさが魅力。演目「セクシーキャット」好き。アメリカンダイナーの衣装で元気に踊る観客参加型の曲から一転、猫マスクとキャットスーツに身を包む変わりようったら!もはや紐ですらない「糸」パンティーも可愛い。しっかり鍛えられた腹筋とつるつるの身体が可愛い。

5.友坂麗

麗様、蕨でも絶好調。黒髪をかきあげさせたら日本一。「目で殺す」方なので、目が合ったらイチコロ。強い目力はメデューサのよう。ふとした瞬間にウインクしてくれたり、じっと目を見て数秒見つめてくれたり、潤んだ目で雄弁に語る。「もしかして僕・私のこと・・!?」という期待を持ち、惚れてしまう。どの演目もドラマがあり、クオリティが高い。色気のあるタメとキレの良いポージングは天下一品。ポラタイムも丁寧で、ひとりひとりに優しく語りかけてくれる。この次は川崎なので追いかけます。

月曜は恒例のパンティープレゼントのイベントがあり、最終公演後にジャンケン大会。「パンティー欲しいヒト!」という麗さんの呼びかけに会場総立ち。もちろん私も手を挙げる。10人ちょいいるなか、まさかの一発ひとり勝ちをしてしまった。お客さんがたから拍手をいただき、麗さんも「女性にあげるのは初めて(笑)」と笑ってくれた。麗さんに手渡された、黒いレースがついた鮮やかなブルーの生脱ぎパンティー、ほんのり温かかった。思わず「大切に履きます!」と宣言した私。これから麗さん拝見する時は「勝負パンティー」にしようかななんてことを考えています。

自宅が御徒町なので、近い順にシアター上野、浅草ロック座、新宿ニューアート、DX歌舞伎町、ミカド劇場、蕨ミニ劇場、川崎ロック座、渋谷道頓堀劇場、横浜ロック座かな。どこも30分~45分程度で行けるのがありがたい。都心に住む踊り子さんたちは行き帰りの移動も大変だよなぁ、ますます応援しなきゃなぁと思うばかり。